降り立った真紅の狼
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質問は終わりましたが、キム先生、エリズ先生はなにか質問とかはありますか?」
二人に尋ねる校長は、エリズは首を振ったが、キムは軽く手を上げた。
「一つだけいいか、蒼騎?」
「なんだ?」
「このシフォンとの戦い…………お前、手加減したな? いや、むしろ全力で戦っていない。違うか?」
いやぁ、まさか気付かれるとはなぁ。
あの時は、身体が思ったように動くか試しただけで、全力じゃなかったし。
というか、あの程度で圧倒出来るとは思わなかったんだよね、マジで。
「まさか、バレるとは………侮れないなぁ」
「お前が“本気”を出していれば、シフォンはこんなでは済まされないハズだ。もっと酷い状態になっているんだろう?」
「なんで、分かるんだよ?」
「お前と対峙していると、そんな光景が自然と浮かんでくる」
この世界の女性はマジで侮れねぇな、オイ。
ちょっとばっかし、早めに身体慣らしとかないと面倒だな、こりゃ。
「……校長、悪いんだが、訓練所とかないか? 身体を動かしたいんだが………」
「では、キム先生、案内してあげてください」
「分かりました。ついでに相手をしてみます」
ああ、面倒になった。
「なら、私も付いていくけど、構わないわよね?」
「………どうぞ、ご勝手に」
コイツ等、マジで厄介だ。
俺は二人の後に着いていきながら、訓練所に向かったんだが、どうしたわけか着くなり観客が増えていた。
どうなってんだ、コレ?
〜真紅狼side out〜
本当にどうなってんの?
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