降り立った真紅の狼
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てるため呼び止めた。
「待てよ、お二人さん。聞きたそうな表情をしてるし、二度手間は嫌いなんだ。一緒に聞いていけよ」
「………よろしいんですか? 聞かせても?」
「先程も言ったように二度手間は嫌いなんだよ。ということで、座れ」
キムは校長の隣に、エリズは俺の隣に座った。
「さて、聞きたいことを聞きな。ある程度の質問なら答えるよ」
そう言い放った後、俺の眼の前に置いてあるホットドッグをかぶりついた。
………あ、これ。うめぇ。
「では、貴方は空から落下してきましたが、本当はどこから来られたのですか?」
「あー、その質問は答えることが出来ないね」
「なら、先程戦い方はなんですか? 今まで見たことの無いんです。それに高速移動も出来てましたし………」
「俺の固有技みたいなものかな。あと、移動の方は身体を酷使しただけ」
「………すみません、校長。“先程の戦い方”とは?」
エリズ、キムの両者は尋ねる。
すると、校長は先程の戦いの映像の記録を両者に見せていた。
二人は驚き、こちらを見てくる。
「こんな戦い方なんか知らないな。それ以前に手から炎を出すなんて見たことがない」
「しかも、聖痕無しにここまでのアクセル。貴方、本当に人間?」
「鬼です」
「「「はい?」」」
「だから、御伽噺に出てくる“鬼”だ。って言ってんの!」
校長は表情を崩さず、二人はぽかんと口を開けている。
「鬼ですか。と言う事は私達を殺しに来たのですか?」
「殺すねぇ。俺の“信念”を犯したモノは容赦なく殺すが、それ以外は殺さねぇよ? だから、二人とも殺気をしまえ」
二人は若干ながら殺気を俺の方に放っていた。
なにかしたら、襲いかかってきていただろう………まぁ、負けんがな。
「随分と戦いに慣れてるな、蒼騎。どこで培った?」
「色々と殺し合いをやって来たんだよ、キム。で、俺の処遇ってどうなるわけ?」
「今、総本部が蒼騎さんとシフォンさんの召喚を決定したようです。蒼騎さんには会いたいと言う方が居るので、そちらに会ってもらう事になるんですがよろしいですか?」
「まぁ、構わねぇよ?」
「召喚は明後日ですので、それまでは特別待遇者として扱わせてもらいます。学園の外に出ることは禁じますが、学園内であれば、自由に動いても構いません。………それと、このカードをお渡ししておきます」
そこには黒いカードで英語で『GENETICS(ゼネティックス)』と書かれているカードだった。
「これは?」
「この学園内にある飲食店や部屋のカードキーです。これを飲食店でかざせば、これで支払いも済みますし、部屋のロックも外せますのでお持ちになっていてください」
「態々どうも」
「私の
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