第一話 神隠し
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side 中間管理職の男
やれやれ極希に起きる神隠しが連続して起動するとは……。天文学的確立も真っ青なほどの確立なはずなのですが。これはどういうことなのでしょうか。上の連中が何か不祥事をやらかしたとしか考えられませんね。神隠しにあった二人とも接点があることを考えるとただの偶然で済ませていいわけがない。
しかしあの世界の身体で雷を受けて肉体が無事だったということは恐らく彼自身のポテンシャルの高さを表しているのでしょう。雷という能力に対して彼は凄まじい才能があった。それはトリコの世界において有利な武器となり得るものですが、彼の一番の武器は
「……凄まじい第六感ですね」
彼の資料を見てそう思う。人生には不幸な出来事というものが存在する。確率的には低いが自分だけに起こってしまうこと。その出来事は些細なものから取り返しのつかないものまで大小様々なものがあるが、それを彼は「勘」だけで回避してきたこと。もはや未来予知に近いものだ。
勘、直感、第六感と言い方はいろいろあるがそれが異常なまでに鋭いこと。それは確実に天性のものだろう。長年の経験によって磨かれたものではなく神より与えられし特権。彼はトリコの世界において間違いなく主軸に関わってくるでしょう。強き力を持つ者は自然と交わざる得ないのだから。
まぁこんなこと考えても何の意味もありませんね。さて、仕事の続きでもしましょうか。今日は残業ですねぇ……はぁ、しんどい。
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