第41話 友の死
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蔵、ゲッター1になって敵を蹴散らすぞ! チェンジ、ゲッター1! スイッチON!」
三機のマシンが空中で合体し、ゲッター1になる。その周囲を先ほどの円盤郡が取り囲む。
「貴様等を絶対に許さん! ゲッタートマホーク!」
両手にトマホークを持ち襲い来る円盤を次々と切り裂いていく。数では圧倒的な物量を誇ってはいるが個々の能力は大した物じゃない。
これなら傷ついたゲッター1だけでもどうにか出来そうだ。
だが、その時周囲を囲んでいた円盤達が下がりだす。
「何だ? 引き下がっていくぞ」
「大方逃げるんじゃねぇのか?」
「油断するな! 何か来るぞ!」
隼人が言う。すると、上空から一体の巨大な怪獣が現れた。
その姿は生き物にも見えた。紫の体色に手足、そして頭部から生えてる形で伸びた触手。いかにも不気味なその敵がゲッターに迫る。
「これでどうだ!」
怪獣目掛けてトマホークを振るう。だが、その怪獣の体の周囲に展開されていた管が絡みついてきた。
「何!?」
「リョウ、振り払えないのか?」
「駄目だ、凄い力で身動きが取れない!」
気がつけば全身を絡みつかれてしまっていた。手足が全く動かない。
「リョウ、こうなったらゲッタービームで焼き払っちまえ!」
「駄目だ、ビーム発射口はまだ修理が終わってないから使えない!」
修理が万全でない為に、まだゲッタービームは使えない。すると、徐々にゲッターの高度が下がっていくのを感じた。このままでは地面に激突してしまう。
「くそっ、こうなったら一旦分離するしかない! オォォォプン、ゲェェェット!」
竜馬が叫び、ゲッター1は三機のマシンへと分離していった。
三機のマシンが怪獣に向かい砲撃を開始する。だが、分離状態では効果的なダメージが与えられないようだ。
その時、怪獣が突如鎌の様な物を飛ばしてきた。
突然の事だったので回避が間に合わず、イーグル号とジャガー号にそれが命中してしまう。
「ぐあっ!」
「うおっ!」
「リョウ! 隼人!」
武蔵の見ている前で不時着していくイーグル号とジャガー号。今の二機は飛行も合体も出来ない。残ったのはベアー号だけだ。
「畜生! おいら一人でもやってやる!」
武蔵のベアー号がミサイルを放ち怪獣を攻撃する。だが、それをヒラリとかわしベアー号にも鎌が命中した。機体から黒煙が噴き上がる。
「んがぁぁ! こ、こんちくしょうぅぅ!」
横腹を抑えながら武蔵が怪獣を睨む。先ほどの鎌の一撃のせいで武蔵の横腹からは血がドクドクと流れ出ていたのだ。だが、此処で自分が倒れればアノ怪獣を誰が倒すのか。
「へ、へへ……こうなりゃ、男巴武蔵の最期の男気を見せてやらぁ!」
「む、武蔵…
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