第41話 友の死
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を探します」
「お願いします」
甲児は深く頭を下げた。そして再びなのはを見た。
今のなのはは必死に死神と戦っているんだ。
負けるな! お前なら絶対に勝てる。だから絶対に死神なんかに負けるんじゃない!
声を発さず心の中で甲児は叫んだ。今の自分達では彼女に何もしてやることが出来ない。それがとても甲児には歯痒く思えた。
「それじゃ、私は所員達の血液型を確認しに行ってきます。皆さんは少し休んでて下さい」
「それもそうだな…」
言われた通り、甲児達は部屋を出て行った。今すべき事は次の闘いに備える事である。
今あの敵が来た際に戦えるのは恐らく自分とゲッターチーム食らいしかいない。
そう思っていた時だった。
「かかか兜ぉぉぉ! 一大事だぁぁ!」
「どうしたんだぁ、ボス!?」
いきなりボスが真っ青になって甲児の元に走ってきた。
只事じゃなさそうだ。そして、それを聞いた甲児もまた青ざめる事となる。
「実は、さっき連絡があって……ゲッターチームが……」
***
時を少し遡り、浅間山山中にある早乙女研究所。其処を今数機の謎の円盤が襲撃をしていた。緑を基調とした敵勢円盤である事は分かる。
今は何とかバリアを張って凌いではいるが危険な事に変わりはない。
「畜生! 折角平和になったってのに…博士、此処はゲッターロボで追い払いましょう!」
「待つんだリョウ君! まだゲッターの修理は完了してない。ゲッター1以外はチェンジ出来ない状況じゃ!」
当のゲッターロボはまだ修理が完了してないらしく、現在も修理中のことらしい。
「ゲッター1になれるなら充分です。隼人、武蔵! 行くぞ」
「あぁ、奴等の好き勝手にさせる訳にはいかねぇな」
「その通りだぜ! 奴等においら達の力を見せてやるぜぇ!」
三人の若者が駆け出す。例え修理が完了してなくても戦えれば問題はない。
三人は直ちに用意されたゲットマシンに乗り込む。機体の各所はどれも傷だらけのままであった。それでも戦えない訳ではない。
「リョウ君。敵の力は未知数だ。気をつけるんじゃよ」
「了解! 発進します」
三機のマシンが発進する。その間凄まじい振動と爆発が起こる。
どうやらバリアがやられたのだろう。発進口から出た時、目の前で爆発が起こった。
一瞬焦る竜馬。速度を上げて一気に飛びぬける。そのお陰で爆発に巻き込まれる事はなかった。
だが、背後では敵の攻撃を受けて研究所が崩壊してしまった。
「あぁ、研究所がぁ!」
「武蔵、来るぞ!」
隼人の言葉を聞き再び敵を見る。目の前には数機の円盤が飛来している。
絶対にこいつらを許す訳にはいかなかった。
「隼人、武
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