第40話 激突!七つの軍団
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地面で倒れてる奴等の仲間入りにだけはなってないで欲しい。
祈る思いで甲児はしろーを探し続けた。其処で、人だかりの出来ているデパートを見つける。
建物事態は既に八割崩壊している。その中から大勢の人達が出ている。
そして、その中にシローが居た。
「シロー!」
Zから飛び降りた甲児はシローの元に向う。シローも甲児を見つけたのか安堵の顔になる。
「あ、兄貴!」
「シロー、無事だったのか? 良かったぜ」
「あ、あぁ…って、そうだ! なのはも此処に居たんだ!」
「何? なのはが!?」
よりによってなんでこんな所に。甲児は回りを見回す。
だが、何処を向いてもなのはの姿は見られない。
「まさか、まだデパートの中に…」
「マジかよ! すぐに探しに行かないと…」
「俺が行く。お前は此処で待ってろ!」
シローの制止を振り切り、甲児は崩壊寸前のデパート内へと入っていく。中は既に瓦礫の山となっている。まともな箇所など一箇所もない。
「くそっ、何処だ! 何処に居るんだ!」
甲児の中に焦りが募る。こんな場所だ。急がなければ何時崩れるか分からない。
そうしている内に甲児が辿り付いた場所はシローが持っていた小物関係のフロアであった。其処もかなり酷い崩れ具合であった。
その箇所を探し回っていた時、瓦礫の積もっていたテーブルの下に小さな片足が飛び出してるのを見つけた。
「あれは…なのは!」
名を叫び、甲児はその足の主の下に向う。だが、其処に居たのは全く見知らぬ少女であった。
「お、お兄ちゃん…誰?」
「な、なのはじゃない…って、まだ逃げ遅れた子が居たのか」
甲児は途端に苦い顔をした。まだ逃げ遅れた子を見つけられたのは有り難い。だが、なのはをまだ見つけられていないのだ。
「なのはちゃんを知ってるって…もしかして君がなのはちゃんの言ってたもう一人のお兄ちゃんなの?」
「それより、君もう一人の女の子を知らないかい? 髪の色は君と同じ位で両端を束ねた女の子なんだけどさ」
「うん…私、知っとる…」
少女は頷く。それは有り難い事であった。すぐに探さなければならない。
「そうか、すぐに探したいんだ。道を案内してくれないか!」
「御免…私、行けないんや」
「そんな、どうして…」
甲児は少女の足を見た。
「もしかして…歩けないのか?」
「…うん」
「そうか…だったら場所を教えてくれ! 何処に居るんだ」
甲児が尋ねる。それに答えるように少女が指を指した。その箇所とは大きな瓦礫が山積みになってる場所であった。
「ま、まさか!」
最悪の予感が頭の中を過ぎった。すぐさま甲児はその瓦礫の山に近づき、その瓦礫を必死に退けていく。やがて、有る
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