第40話 激突!七つの軍団
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其処へ再びあの鳥型の敵がやってきた。
「馬鹿め、ジャラガの毒液はあらゆる金属を溶かす。その傷ついた翼では思うように飛べまい!」
「何だって!?」
驚き、甲児はスクランダーの翼を見た。其処には確かに先ほどの毒液でドロドロに溶けてボロボロになった翼があった。
「そぉら、無様に地面に落ちるが良い!」
鳥型の敵の放った突風によりZはバランスを大きく崩してしまう。立て直そうとするもボロボロの翼ではそれも出来ず地面に叩き付けられてしまった。
それを待ち受けていたかの様に虫型の敵がZの前に立つ。
「こ、今度は虫野郎かよ!」
倒れた巨体を立ち上がらせようとするも其処へ虫型の敵の一撃が叩き込まれる。
「うわっ!」
凄まじいパワーであった。Zの巨体が軽々と吹き飛ばされたのだから。
「くそっ、とんでもないパワーだ! まだ頭がクラクラしやがる」
頭を振って機体を起こそうとするも、それよりも早く上空に居た鳥型の敵がZの両肩を掴んで飛び上がる。
「こ、この野郎! 何しやがるんだ! 離しやがれ」
「ゲハハッ、ライゴーン! 行くぞぉ」
「よしきたぁ!」
上空に飛び上がった鳥型の敵が前方に向かいZを放り投げる。其処へすかさず虫型の敵の拳が叩き込まれた。
「げほっ!」
地面に叩きつけられるZ。甲児は体を動かせずに居た。余りの衝撃の為に体が動かなかったのだ。口の中が鉄臭い。
恐らく中が出血したのだろう。不快な感じが口の中一杯に広がった。
「野郎! これ以上東京を壊されて溜まるか! 此処にはまだシローが居るかも知れないんだ。これ以上好き勝手されて溜まるかぁ!」
丁度前後に敵が居る。二体共もうZに動く力などない。そう認識していたのだろう。その認識が甘かった。
「丁度良い位置に居やがるぜ! お返しに食らいやがれ!」
前方の敵にはアイアンカッターを、後方の敵にはサザンクロスナイフを放つ。アイアンカッターは前方の敵の触覚を切り落とし、サザンクロスナイフは後方の敵の顔を傷つける。双方とも思いがけない反撃を食らった為かもだえ苦しむ。
「今だ! 光子力ビーム!」
まず後方の敵に対しトドメとばかりにビームを放つ。ビームは敵を貫通し爆発した。残ったのはよろける虫型の敵だけだ。
よろけながらもZに迫る。しかしその姿にかつての迫力は微塵も感じられない。
「てめぇもお返しだ!」
Zの胸に赤い熱線が放たれる。ブレストファイヤーだ。それを食らった虫型の敵はその姿を形成しきれずドロドロに溶けてしまった。
「ぜぇ…ぜぇ…か、勝った……そうだ、シロー!」
急ぎ、甲児はシローの捜索を始めた。内心不安を抱きながら捜索を続ける。頼むから、頼むから
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