第40話 激突!七つの軍団
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苦笑いを浮かべていた。
「あはは、でもそれだと私と一緒だね。実は私も甲児さんの誕生日のプレゼント探してたんだよ」
「へぇ、良く知ってたねぇ。ま、あの馬鹿兄貴の事だからカップ麺でも渡しておけば良いかな?」
「そ、それは幾ら何でもじゃないかなぁ」
幾ら何でも誕生日にカップ麺はない物である。
「って言うけどなぁ。具体的にどんなのが良いかなぁ?」
「だったら一緒に探そうよ。私もまだ見つけてないし」
「サンキュー。そんじゃ俺は向こう見て回ってるからなのははそっちを頼むよ」
「うん」
頷く。そしてシローが向った先は、玩具売り場であった。もしかしてシロー自身が見たかっただけなのでは?
そう思いながらなのはは甲児のプレゼントを探す事にした。なのはが訪れたのは多少手の込んだ小物などが見受けられた。
どれも値段も手頃なのが多く見た目もそれなりに良いのがある。探すなら此処が良さそうだろう。
そう思いながら品を物色している時だった。ふと、横を見た際に自分と同じように小物郡を見ている少女が居た。
髪の色は自分と同じか若干濃い目。ボブカットの髪型で車椅子に座っている少女であった。
その少女が必死に手を伸ばして何かを取ろうとしているのが見えた。
「これですか?」
見兼ねたなのはがそれを手に取り少女に渡してあげた。どうやら皿だったようだ。
「おおきに、この間お気に入りのお皿が割れてもうて新しいの買いに来たんやけど、此処って何でも揃ってて便利やなぁ」
「もしかして、君此処の子じゃないの?」
「ううん、私は海鳴出身やで」
どうやら彼女も自分と同じ海鳴市出身なのだろう。同じ出身のそして同じ年の子を見ると何処か親近感が沸く。
「そうなんだ。私も実は海鳴市出身なんだよ」
「ほんまに? でも、何でその子が此処に?」
「今日は私のもう一人のお兄ちゃんの誕生日なんだ。そのプレゼントを買いに来たの」
「そうなんかぁ。あ、そなら向こうに良いのがあったよ」
少女が指差す。其処にあったのは小さな箱であった。装飾も綺麗だし小物入れにはもってこいな物だろう。
なのはがそれを手に取り蓋を開ける。すると開けた中から綺麗な音色が流れてきた。どうやらこれはオルゴールの様だ。
「うわぁ、良い音色だなぁ。有難う! これならきっと喜んでくれるよ」
「さっきのお礼や。そう言えばまだお互い名前知らなかったやん」
ポンと手を叩いて少女が思い出す。折角知り合えたのだ。お互い名前を知っておくのも良い機会かも知れない。
「私、高町なのはって言うんだ」
「私は八神はやてや。よろしゅうね」
お互い笑顔を浮かべて名乗った。楽しい時間であった。
だが、その楽しい時間を裂くかの様に突如緊急勧告が流れ出す。
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