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スーパーヒーロー戦記
第37話 救い、そして・・・
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った。今回の事件の詳細を報告すると共に事後処理等を済ませなくてはならない。
 そして、その処理をフェイトも手伝う事になったのだ。だが、フェイトが手伝いを言い出した理由はほかにもあった。

「なのは……私ね、もっと魔法を上手くなってくる」
「フェイトちゃん」
「なのはに出会えたから、私は此処まで強くなれた。だから、今度は私がなのはを引っ張っていけるようにもっと魔法を上手くなってくる。だから、少しだけお別れしないといけないんだ」

 ギュッとなのはの手を握り締めてフェイトがそう言った。今まで自分はなのはに助けられてばかりだった。だから今度は自分がなのはを助ける為にもっと強くなろうと思ったのだ。
 その為にも魔法世界でもあるミッドチルダに一度帰る必要があった。

「そうなんだ……頑張ってねフェイトちゃん。きっとフェイトちゃんあらすぐに強くなれるよ」
「うん、有難う……なのは」

 互いに手を握り合いなのはが言ってくれた。その言葉がフェイトにはとても嬉しく思えた。

「よっ、元気にしてっか?」

 続けて病室に入ってきたのは甲児であった。それに他にも本郷や一文字、それにゲッターチームも揃っていた。

「あ、皆さん」
「大変だったみたいだね。俺達も戦いに参加したかったんだけど出来なくてすまなかった」
「なぁに、リョウ君達が居なくたってこの俺とマジンガーZが居たお陰で全部綺麗に片付いたさ。心配しなくて良いって」
「あはっ、相変わらずですねぇ甲児さんは」

 途端に部屋全体が笑いに包まれる。良い意味で甲児の存在が場の空気を和らげてくれた。
 今まで変に肩に力が入っていたのがスッと楽になるのを感じた。

「暫くは俺達皆アースラに居るつもりだ。それでも、後2〜3日したら皆それぞれの場所に帰る事になるんだけどな」
「そうですか」

 本郷のその言葉は何処か寂しくも感じられた。折角知り合えたのにまた離れ離れになってしまう。その思いが少しだけ、ほんの少しだけだが寂しくもあった。

「なぁに気にするこたぁねぇよ。俺は何時でも会いに行けるからよ。何ならまた乗っけてってやろうか?」
「あの、もうあの獣道は止めて下さいね。本当に怖かったですから」
「あ、はい……すみませんでした」

 すっかり縮こまってしまった甲児。どうやらまたあの獣道を使うつもりだったようだ。
 その後も楽しい会話は続いた。皆後々の別れを惜しむかの様に楽しく話し合う。
 面白い話、ふざけた話、笑える話、色んな話をした。
 そうしていると、時間はあっと言う間に過ぎて行き、やがて、別れの時がやってきた。

「それじゃ、そろそろ行くね」
「うん、また何時か……会えるよね」
「きっと、ううん! 絶対に会えるよ」

 地球、海鳴市の海岸前でな
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