第37話 救い、そして・・・
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に羽の様な物を生やしたリンディが皆の前に現れたのだ。
「皆さん、すぐにアースラへ転送します。安心して下さい」
「待って下さい。母さんとアリシア姉さんを…」
フェイトはリンディに頼み込もうとするも、リンディは悲しい顔で首を横に振った。
「御免なさい。アースラも相等ダメージを負ってしまって、貴方達をアースラに転送する位しか出来ないの。残念だけど…」
「……」
言いたい事は分かった。プレシアとアリシアの二人を連れて行く事は出来ない。酷な話だが仕方なかった。フェイトは涙を流しながらそれを受け止めるしか出来なかった。フェイトは、最後に事切れ、動かなくなったプレシアとカプセルの中に入れられ眠ったままのアリシアを見た。
フェイトの脳裏にプレシアの言葉が過ぎる。その言葉を胸に、フェイトは深く頷いた。何を考えて頷いたのか。
それを知っているのは、誰も居ない。フェイトだけしかその理由を知らないのだ。そして、その直後、一同の視界が一瞬ホワイトアウトし、その場から全員が消えてしまった。
***
アースラの前で、時の庭園が崩れ落ち、その姿を消し去ろうとしていた。その光景を一同は見ていた。
闘いは終わった。しかし、その際に失った者は余りにも大きな者でもあった。
「母さん…姉さん…」
フェイトは静かに崩れ行く時の庭園を見つめながら呟いた。あの中に居るプレシア・テスタロッサとアリシア・テスタロッサの遺体。二人はあの後、果たしてアルハザードに行けるのだろうか?
それは分からない。だが、きっと二人はまた再会出来る。そう信じたかった。
「終わったな、この闘い」
「あぁ、最高幹部を倒した事で、きっとショッカーも大打撃を受けたに違いない…一先ず、俺達の大きな戦いは終わった事になるな」
「Dr.ヘルも倒したし、もう機械獣も居なくなった。これで、本当に地球に平和が来ると良いなぁ」
皆ボロボロになりながらも勝利を勝ち取ったと言う感情を胸に抱いていた。苦しい戦いであった。辛い闘いでもあった。それでも、自分達は勝ったのだ。この闘いに勝利したのだ。
今は、その気持ちを少しでも噛み締めたい。そう思う事にした。
***
なのはが目を覚ましたのは後に言う【PT事件】の終結から実に2日後の事であった。目を覚ますと其処はアースラの医務室であり、起きたなのはに告げられたのは闘いの終わりと、ひと時の別れであった。
「お別れ……ですか?」
「あぁ、今回のPT事件の事後処理をしなければならない事になったんだ。そして、それにフェイト・テスタロッサも協力してくれる事になった」
クロノが言った事。それはフェイト達と共に一度地球を離れる事であ
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