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スーパーヒーロー戦記
第36話 紅い光
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知らんがその前にとどめを刺してやる! 死ねぇ!」

 再び鞭の如く尻尾が横薙ぎに飛んできた。それを二人は空高くジャンプしてかわす。咄嗟のことに驚いたガラガランダは頭上を見上げた。其処には二人の仮面ライダーがそれぞれガラガランダ目掛けて急降下してきていたのだ。

「食らえ! ガラガランダ」
「これが俺達の渾身の一撃だ!」

叫び、叩き込んだ。

「電光ライダーキィィック!」
「ライダー卍キィィック!」

 かつてイカデビルを破った一撃がガラガランダに叩き込まれた。凄まじい衝撃がガラガランダに叩き込まれる。その衝撃の余り今度はガラガランダが壁に叩き付けられた。

「げあぁっ!」

 壁に激突したガラガランダが地面に倒れこむ。相等のダメージを与えたに違いない。が、同時に叩き込んだダブルライダーの変身が解けてしまった。どうやらキックを放ったと同時にエネルギーが尽きてしまったのだろう。今此処でガラガランダが立ち上がった場合、恐らく勝ち目はない。
 二人に緊張が走り出す。

「……」
「……」

 二人が見守る中、ガラガランダは微動だにしなかった。どうやら本当に力尽きたようだ。ホッとする二人。

「急ごう、今は此処で時間を費やしてる場合じゃない」
「あぁ、そうだな」

 互いに言い合い、近くに置いてあったサイクロンに跨り道を急いだ。
 二人が過ぎ去った後、ガラガランダが突如起き上がった。どうやら微かに息があったようだ。

「お、おのれぇぇぇ…仮面ライダーめぇ…この俺様を仕留め切れなかったことを後悔するが良い…その為にも一旦本部へ戻り傷を癒さなければ…」
【その必要はない】

 突如、ガラガランダの脳髄に声が響いた。首領の声であった。一体どう言う意味であろうか? 必要ないとは一体?

「そ、それは一体どう言う事なのですか首領!」
【今日よりワシはショッカーを放棄する。そして、新たなる組織を立ち上げる。その組織に貴様は最早不要なのだ!】
「お、お待ち下さい首領! 私に、私に最後のチャンスを…」
【必要ない! 貴様はこの地で果てるが良い!】

 その言葉を最後に首領の声は聞こえなくなってしまった。自分は見捨てられた事となる。
 背後から気配を感じた。振り返った時、其処に居たのは全く見覚えのない怪人が立っていた。顔立ちは猫科の猛獣。もっと詳しく言えば、それはジャガーを表していた。
 だが、その手には鋭い刃が取り付けられていた。

「き、貴様は何者だ!」
「俺は新たな組織の怪人だ! ガラガランダ、貴様はもう用済みとなった。よって首領の命により始末する!」
「お、おのれぇぇぇ! ワシは今までショッカーの為に仕えてきたと言うのに、その扱いがこれだと言うのか! 首領よぉぉぉ!」
「迷いごとは地
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