第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第五章 オレンジギルド
第34話 作戦
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耳》スキルを使って、プレイヤー達の会話を聞いてロザリアを探す。
すると、真っ赤な髪を派手にカールさせた女性に向って『ロザリアさん』と呼ぶ声が聞こえた。
…あの位置だと、カウンターの方が良いか。
そう思い、シリカと一緒にカウンターに座る。どうやらシリカも同じ事を思ったらしい。
座ったあと、俺はウィンドウを出し、メッセージを打ち込み送信しない状態の文章を可視モードにしないで、シリカに見せる。
こうすればメッセージの受信と送信にかかる余計な時間が無くなり、妻であるシリカ以外に内容が知られる事はない。…打つ時間はかかるけどな。
『シリカ、作戦の時に使うシリカの偽名は何が良い?』
すると同じようにシリカも俺に見せて、
『シュウさんに任せます』
……俺任せかよ。まぁ考えてなかった俺も悪いかもしれないけど……どうなっても知らないぞ。
そして、作戦実行。…俺はロザリアにワザと聞こえるくらいの声で言う。
「ケーコ、そういえば知ってるか? お前みたいな、ビーストテイマー専用のレアアイテムがあるって話し」
「……………う、ううん、知らない」
……シリカ、確実に今の間の間に『もうちょっと捻って下さいよ…』とか思ってたな。
それでも俺は言葉を続ける。
「いや、なんでも使い魔用の蘇生アイテムがあるんだってよ」
「あ、聞いたことあるかも……でも、それって使い魔が死んでないと取れないって言う話じゃ…」
「いや、こないだ他のビーストテイマーが行ったら、ゲットできたらしい。……なぁ、明日それ取りに行かないか? もし蘇生する機会がなくても、そのアイテム物凄く高く売れるらしいしさ」
「……うん、じゃあ行ってみよっか。シュウ」
シリカ…もといケーコが頷くと、俺達は何も頼まないのは可笑しいと思われると思い、キリトを待たせているので部屋に持ち込む為に、お持ち帰りで色々と頼む。
…ついでにデザートとして、チーズケーキも人数分頼んでおこう。
そしてそんな頼んでいる間も、《聞き耳》スキルのターゲットに指定したロザリアの喋る言葉に集中を切らさずにいると、
「ふぅ〜ん、良いこと聞いちゃった…」
俺達でもターゲットしていないと聞こえなかったくらいの声で呟いたのが聞こえた。
……一応、作戦成功…だな。まだ、上手くいったとは決まってないけど…
その後、暫く俺達はロザリアの会話を聞き、ロザイアたちが帰ってから少しして食べ物が来たので、それを受けって二階に上っていった。
なんで俺とシリカががこんな話をしていたかというと、誘き出す作戦だったのだ。
今の俺とシリカの格好は中層プレイヤーに見えない事はない。
それならば、こんなレアアイテムの話を弱そうな子供
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