暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第五章 オレンジギルド
第34話 作戦
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ュウさんといると安心するというか……その……ご、ごめんなさい……よ、良く分かりません」
「いや、俺もヘンなこと聞いちゃって……ごめん」
 う〜、なんだか自分で言ってて恥かしくなってきたよ。
 恥かしさで顔が赤くなってるのが、自分で分かるくらい顔が熱い。

 そうやって、キリトさんと顔を赤くしながら話してながら5分ほど経ち、やっと顔の熱さも収まってきた頃に、シュウさんからの《音声通話》のコールがかかってきた。


 結婚はプレイヤー同士の関係の最高位(さいこうい)で、その利点はフレンドやギルドに入った時の利点よりはるかに高い。

 結婚での利点は主に3つで、《音声通話》はその夫婦になる際の利点の一つ。
 他にも《ストレージ容量の拡張ボーナス》と、ギルドに入ると(わず)かに戦闘力が上がるのと同じで《戦闘力の向上ボーナス》というのがある。……でも戦闘力の向上に関しては、ギルドに入るよりは上がるけど、それでも僅かな事に違いはない。

 《音声通話》もフレンドになるといつでも送れるようになる、メッセージの上位版(じょういばん)だと思う。


「ごめんなさい、キリトさん……シュウさんから電話がかかってきたんで、出ますね」
 あたしはキリトさんにそう言って、通話開始のボタンを押す。……すると、
『シリカ、今すぐ帰れる用意をしておいてくれ』
 あたしにだけ聞こえるシュウさんの声は、急いでいるのかいつもよりも早口に聞こえた。

 急いでいるという事は何かあったと思い、あたしは素直にキリトさんに
「キリトさん、すぐに帰れる用意をしてください」
 と言って、あたしも服を整えながらシュウさんに改めて理由を聞く。
 …帰る用意といっても外のベンチに座っていただけだから、服を整えるくらいしかないんだよね。キリトさんもだけど。

 そう思いながらも口には出さず、シュウさんの言葉に真面目に耳を傾ける。
犯罪者(オレンジ)ギルドのリーダの居場所が分かった。説明は後でするから、シリカは自分の事がバレないように……そうだな、髪をおろす程度で良いからしておいてくれ』
「……分かりました」

 その後、キリトさんに今のシュウさんとの会話の内容を説明してから、髪をおろしたのとシュウさんが帰って来たのは、ほぼ同時だった。



======================



 俺はシリカの寝る時の部屋でしか見られない髪型に少し違和感を感じながらも、《風見鶏亭》に向いながら二人にドーナッツを渡し、説明をし終わる頃に《風見鶏亭》に到着する。
 そして俺が入り口のドアを開けて、さっき話した作戦が開始される。

 まず最初にキリトには俺とシリカの部屋に向ってもらう。
 その部屋に向うキリトを見届けた後、俺とシリカは《聞き
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ