第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第五章 オレンジギルド
第34話 作戦
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は街だ。街では普通のプレイヤー以上に音が聞こえてしまうので、うるさいったらありゃあしない。…多分、このうるささも《聞き耳》スキルがあまり取る人がいない理由だと思う。
俺の場合、シリカのファンが最近圏外に出ると、オレンジになる覚悟で隠れながら俺に向って《投剣》スキルで攻撃してくる事がある。…なので、その攻撃を音で察知して避けたり(当たっても死にはしないけど、やっぱり当たりたくはない)、ファンを《索敵》に《システム外スキル》の《聴音》を加えて見つけやすくする為に《聞き耳》を上げている。(そんな事してくる奴は大抵、物凄く《隠蔽》スキルを上げている為)
…ちなみにシリカが上げている《聞き耳》や《隠蔽》スキルなどの、地味な熟練度を上げるものはすべて俺と一緒に上げている。
シリカ曰く『あんな地味なスキル上げは、一人じゃ出来ません!』と、言っていた。……まぁ俺も同じようなもんだけどな。シリカが一緒にやってくれなかったら、こんなに速く熟練度は上がらなかったと思う。
けど、こうやって《聞き耳》スキルを上げてドアを開けなくても聞こえるようになったが、街の中を歩いてる時では外の声やドアまでの距離で、ドアの中の声なんてほとんど聞こえない。
しかし今はほとんど人がいなくて、道の幅も狭いので歩いていただけで男達の声が聞こえてしまったのだ。
気になるワードが聞こえた俺は、男達の会話をよく聞く為にドアに耳を近づけて集中して聞き始める。……集中したりターゲットしたりすれば、現実世界よりも音は良く聞けるので、声がクリアに俺の耳に聞こえ始めた。今なら男達が小声で喋っていても会話が聞こえるだろう。
『ロザリアさんにメッセージ送って、あとどれ位だか聞いてみようかな』
『まぁ待てって……今ロザリアさんは《風見鶏亭》って所でターゲットと一緒に居る筈だ。今送ると、後で怒られるぞ』
『そうだな。じゃあ、もう暫く経ったらにするか』
『その方が良いぜ』
男二人の会話を聞くのをここまでにして、男達が《聞き耳》スキルを上げてるかもしれないので、俺はドアからそ〜と離れる。
……《風見鶏亭》だって! 俺達が予約した宿屋じゃないか! ……道理で見つからないはずだ。多分、俺達と入れ違いだったんだな。
それに、フィールドでメンバーが一人も見つからなかった理由も分かった。
この男達のように、こういう目立たない路地の空き巣の部屋でじっとしていれば、フィールドよりも目立たないですむ。
それに空き巣に閉じこもれば、《聞き耳》スキルがないとほとんど見つからないからな。あ……他にも《索敵》スキルが980以上あれば人が居ることも分かるか…。
まぁどちらにしたって、すぐ近くに犯罪者ギル
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