戦士達の旅立ち
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グラ」
「俺ら達は何処でも一緒だろ。これからも」
「うん」
アマゾンはその言葉に頷いた。
「だからな。行こうぜ、一緒に」
「わかった。モグラ、頼む」
「こっちこそな」
二人は手を握り合った。そして彼等も発った。次は城であった。
「俺はロシアに行きます」
「ロシアの何処だ?」
「カフカスです」
「あそこか」
ロシアとイラン、トルコの国境である。山脈であり多くの民族がモザイク状に入り混じっている。ソ連の独裁者スターリンもベリアもカフカスの中の国グルジアの生まれである。彼等の行動や性格からもわかる通り過酷な歴史を歩んできている。今も深刻な民族闘争が繰り広げられている。
「ええ、やることはわかっています」
「そうか。ならばいい」
彼はその紛争を止めるつもりなのだ。
「幸い俺は銃や爆弾では死にはしませんからね。丁度いいかと」
「だがあそこは辛いぞ」
「わかってますよ。けれど逃げるつもりもありません」
彼はそう言いながらニカッと笑ってみせた。
「あいつだって逃げなかったんですから」
「そうだったな」
立花はここであの女戦士のことを思い出した。
「しかし一人では辛いだろう」
「何、心配する必要はない」
ここで海堂博士が出て来た。
「私も行くからな」
「博士」
城と立花はそれを見て同時に声をあげた。
「一人で行くつもりかい?幾ら何でもそれは格好つけ過ぎだよ」
「けれど」
「けれども何もないさ。君みたいな無茶する人間を放ってはおけない。それに」
「それに・・・・・・!?」
「私もライダーになりたいんだ。いいかね」
「ええ」
城はその言葉を受けて微笑んだ。
「ではお願いします。宜しく」
「ああ。これからもな」
そして城も新たな場所に向かった。今度は筑波が出た。
「俺はポーランドに行きます」
「わいも」
がんがんじいも名乗り出た。
「あそこで地震がありましたさかい。行って来ますわ」
「そうか」
立花と谷がそれを受けて頷いた。
「洋、張り切って行って来い」
「はい」
彼は谷に言われ快い返事を返した。
「がんがんじい」
「はいな」
「洋の足を引っ張るなよ。日本人の恥を晒すなよ」
「何で洋はんとわいでこんなに違うんかなあ」
がんがんじいはその言葉を受け思わずぼやいてしまった。
「洋、こいつを頼むぞ」
「え、ええ」
筑波も思わず苦笑していた。
「がんがんじい」
そしてそれを受けた形でがんがんじいに顔を向けた。
「はい」
彼の方はいささかふてくされていた。
「頼むよ。二人で頑張ろう」
「それでしたら」
その優しい声を受けて彼も機嫌を直した。そして二人は快く次に戦場に向かった。沖が次に出る。
「御前は何処に行くんだ」
「タヒチに行
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