バダン最後の日
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様はそれを取り込んだというのか」
ライダー達はその黒い姿に臆することなくそう問うた。首領を見上げ指差して問い詰める。
「宇宙にある負の力、美味であったぞ」
首領は答えるかわりにこう言った。やはり楽しむ様な声であった。
「その力を蓄えた私は地球に戻ったのだ。そしてかっての部下達をこの力で甦らせ再び部下とした」
「それがあの大幹部や改造魔人達か」
「手強かっただろう。諸君等の相手をさせ、我が世界征服の手足とするべくわざわざ呼び戻したのだからな」
「言うな。それがバダンだったというのか」
「それは言うまでもないことだと思うがな」
「クッ・・・・・・!」
ライダー達はそれを聞いて吐き捨てる様にして呟いた。
「何処までも諦めの悪い奴だ」
「私は諦めたりはしない。野望を実現させるまではな」
首領はこれに対してもこう答えた。
「それももうわかっていることだと思っていたがな」
「フン」
だがライダー達はそれに対して首を横に振った。
「そしてその負の力を集めたのが今の貴様だと言うのか」
「その通り」
首領は得意気にそう答えた。
「この影は全て負の力だ。どうだ、素晴らしいだろう」
「そうなってもまだ諦めないとはな」
だがライダー達はそれを認めようとはしなかった。
「だが首領よ、わかっているな」
そして彼を指差してこう言った。
「無論」
首領もそれに応える。
「貴様が、この世に悪がある限り俺達は、ライダーは戦う。そして貴様を倒す!」
「できるかな」
だが首領は鼻で笑ってこう返した。
「諸君等に今の私を倒すことが」
「出来る。いや」
彼等はここで言葉を変えた。
「必ずやる!行くぞ首領」
「ここで貴様を完全に倒す!」
「よかろう」
首領は笑いながらそれに応える。
「では来るがいいライダー諸君よ。今ここで諸君等を完全に滅ぼし我が野望の糧としてくれよう!」
「滅びるのは首領・・・・・・」
彼等はそう言いながら一斉に身構えた。
「貴様だ!」
そして跳んだ。こうして最後の戦いがはじまった。
ライダー達は跳び、それぞれ決しの攻撃を仕掛ける。だが首領は実体を持たない。その攻撃は全てすり抜けてしまう。
「おのれっ!」
首領はそれを見ながら笑っている。そして彼はゆっくりと構えた。
「今度はこちらの番だ」
全身からその黒い影を放ってきた。それでライダー達を貫かんとする。
「ヌッ!」
「ウォッ!」
彼等は左右に散った。そしてその黒い影をかわした。それはあの黒い光とはまた違っていた。
「これは一体・・・・・・」
「これこそが負の力だ」
首領はその言葉に対してこう答えた。
「宇宙にある負の気、これがそうなのだ」
「これが・・・・・・」
「そうだ。確かに私は実体を
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