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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
バダン最後の日
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 ライダー達はあの時のことを思い出していた。彼等はスカイライダーを中心として決死の覚悟で首領に立ち向かいそれに勝利したのであった。
「あの時は誰もが全てが終わったと思っただろう」
「・・・・・・・・・」
 彼等はそれに答えなかった。その通りであったからだ。
「だが私の分身は故郷にも残っていたのだよ」
「テラーマクロと悪魔元帥か」
「そうだ」
 スーパー1の問いに答えた。
「彼等もまた私の分身だったのだ。いざという時の為に残しておいてよかった」
「そして再び地球に」
「途中でテラーマクロと悪魔元帥が対立したのは予想外だったがな。所詮分身は分身ということか」
「クッ・・・・・・」
「だが実体をなくした私には仕方のないことだった」
「実体か」
「そうだ」
「では聞こう。今の貴様は何だ」
 ライダー達はそれに気付いた。そして問うた。
「今俺達に話しかけている貴様は一体何だ!?実体がないのなら貴様は・・・・・・」
「知りたいか」
 首領はライダー達の反応を楽しむ様に問うてきた。
「この場合は知りたくないと言ったら貴様も納得しないだろう」
「フフフ、わかっているではないか」
「ごたくはいい。早く今の姿を現わせ」
「よかろう」
 首領はそれに答えた。
「ではライダー諸君、見るがいい。今の私の姿を」
 何か得体の知れぬ影が動いた。
「これがこの世を支配する神の姿だ!」
 影が姿を現わした。そう、それは影であった。
「な・・・・・・」
 ライダー達はその姿を見て絶句した。その影は普通の影ではなかったのである。
 身体は確かに黒い巨大な影であった。だがその頭はドクロであった。
 しかも普通のドクロではない。額にもう一つ禍々しい目を持つドクロであった。
「フフフ、どうだライダー諸君、今の私の姿は。素晴らしいだろう」
「何と・・・・・・」
 これにはライダー達も呆然としていた。実体ではないのは勘付いていた。しかしこの様な姿であるとは思いもしなかったからである。
「ネオショッカー崩壊の時私は実体を失った。だがこの魂までは死んではいなかったのだ」
「どういうことだ」
「そのままだ。今私が言ったままだ」
 首領は嬉しそうに答えた。その黒いドクロの歯が無気味に動く。
「私は一度故郷に帰った。そしてテラーマクロと悪魔元帥を送り込んだのだ」
「それはさっき聞いた」
「まあ聞くがいい。諸君等とは長い付き合いだ。是非聞いてもらいたいのだ」
 首領は彼等に対してそう言った。
「その間私は何もしなかったわけではない。そう、力を集めていたのだ」
「力を」
「そうだ。宇宙にある負の気。地球にもふんだんにあるだろう」
「憎しみや悲しみか。貴様が最も好きなものだな」
「フフフ、流石に察しがいいな」
「言うな、貴
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