バダン最後の日
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じゃあ行って来い。帰ったら派手に宴会をやるからな」
「おやっさんの奢りで」
「当然だ。何でも頼め!」
「はい!」
ライダー達は大声で答えた。そして彼等に別れの挨拶をして駆けて行った。
「頼むぞ」
立花は彼等の背を見送って呟いた。それから他の者に対して言った。
「行こうか」
「はい」
皆それに頷いた。そして彼等は戦士達の帰る場所に向かうのであった。
「ここだな」
「ええ」
入口を見つけた。ゼクロスは他のライダー達の問いに頷いた。
「じゃあ行くぞ」
「おう」
彼等は頷いた。そして入口をこじ開け中へ入った。
内部は巨大な迷路となっていた。通路は狭く、暗かった。だがライダー達は順調にその中を進んでいった。彼等にはわかっていたのである。
首領が何処にいるか、彼等は直感でわかっていた。そして中を進んで行った。
遂に最深部に到達した。そこは暗闇に包まれていた。
「ここだな」
彼等はわかっていた。ここにあの男がいると。
「その通りだ、ライダー諸君」
それを証明するかのようにあの声が響いてきた。
「出たな!」
「フフフフフ」
首領は笑っていた。その声はこの暗闇の中から聞こえてきた。
「よくぞここまで来た」
「戯れ言を。何処にいるのだ」
「ほう、私の姿を見たいか」
首領はそれを聞いて楽しそうに声をあげた。
「私の姿は諸君等にはそれぞれ見せてきたが」
「馬鹿を言え。あれは全て貴様の分身だったのではないのか」
一号がそれを受けてそう問うた。
「ショッカー、そしてゲルショッカーの時もそうだったな」
二号はあの時の戦いを思い出していた。その時は一つ目の化け物であった。
「そして俺の前に姿を現わした時はドクロだったな」
「そういうこともあったかな」
首領はX3の言葉を聞いてそううそぶいた。
「今となっては覚えていない話だ」
「だが貴様はその時は中にいなかったのではないのか」
ライダーマンはもうあの時のライダーマンではなかった。あくまで首領と戦う心ができていた。
「あのテープレコーダーか」
首領はそれについて言った。
「あれは私の仮の姿の一つ。声は出せなかったのでな」
「何!?」
「私の分身はあの心臓だったのだ。あの死神の姿もまた私だ。だがな」
彼は言葉を続けた。
「私は分身を操ることができるのだよ。ショッカーの時も姿もデストロンの時も姿も分身の一つ。あの死神の時はテープを通して言葉を送っていたのだ」
「そうだったのか・・・・・・」
ライダー達はそれを聞いて長い間の謎を解いた。
「では呪博士は何だったのだ」
「あの時か」
]の問いにも答えてきた。
「呪博士もまた私の分身の一つだったのだ。彼はそれに全く気付いてはいなかったようだがな」
呪
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