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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
バダン最後の日
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ロスはそれを左手の鍵爪で受けた。
「言える、わしのこの力を以ってしたならな」
 その爪でX3に反撃を加える。X3は後ろに跳び退きそれをかわす。入れ替わりに]が来た。
「ムン!」
 ライドルでその脳天を砕かんとする。そしてそれはサザンクロスの脳天を直撃した。
「やったか!」
 ]は確かな手応えを感じ見た。だがサザンクロスは相変わらず余裕に満ちた顔で仁王立ちを続けていた。
「所詮その程度か!?」
 彼はその返礼に鞭を放って来た。]はライドルでそれを払い難を避けた。
「ならば!」
 今度はストロンガーが攻撃にかかった。拳で地面を撃つ。
「エレクトロサンダー!」
 電流が地面を伝い襲い掛かる。そしてそれはサザンクロスを撃った。
 激しい電流がその全身を包む。これは流石に効果があるかと思われた。
 しかしサザンクロスは立っていた。そして悠然とした物腰でストロンガーに対して言った。
「甘く見てもらっては困る。わしは戦闘員などとは違うぞ」
「クッ・・・・・・」
「さて、どうしたライダー達よ」
 彼は電流を打ち消すと周りに散るライダー達を見回して問うてきた。
「この程度か!?貴様等ライダーの力とはその程度ではないだろう」
 そう言って彼等を挑発にかかった。
「見せてみろ、貴様等の力を。このわしにな」
「見せろだと」
「そうだ、わしは今までの者とは違う。貴様等一人一人では相手にもならんわ」
「戯れ言を。まだ言うか」
「ほう、戯れ言か」
 サザンクロスはそれを受けてまた笑った。
「ではわしの言葉がまやかしなどではないということを見せてやろうぞ」
 彼はそう言うと両腕をクロスさせ力を溜めた。そして全身の穴という穴に黒い光を宿らせた。
「まさか・・・・・・」
 それを見たライダー達は思わず呟いた。
「そう、そのまさかだ」
 彼はそれに答えた。するとその黒い光が一斉に放たれた。
「ウワッ!」
 無数の黒い光が蛇となってライダー達い襲い掛かる。それはのたうち回りながら飛び掛って来た。
「させんっ!」
 しかしライダー達はその驚異的な反射神経でそれをかわした。だが細部には無数の傷を受けてしまっていた。
「ほう、急所はかわしたか」
 サザンクロスは攻撃を終えライダー達の状況を見てこう言った。
「だがダメージは少なからず受けたようだな」
「クッ・・・・・・」
 それは否定できなかった。ライダー達は所々から血を流していた。
「まさかあのサザンクロスの力をそのまま使っているというのか」
「その通り」
 彼はニヤリと笑ってそう答えた。
「他の怪人達とは比べ物にならぬ。それはこれでわかっただろう」
「クッ、確かに」
 ライダー達は苦渋の顔でそれを認めざるを得なかった。
「だが貴様を倒すということに変わりは
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