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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
決戦
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それどころか怒りによりその力を増大させているようにさえ見えた。
「今の言葉、地獄で後悔させてやろう」
「地獄か」
 だがライダー達はその言葉を冷笑した。
「地獄とは貴様等の為にこそあるものだ。それを教えてやろう」
「来い!」
「面白い、ではどちらが地獄に相応しいか確かめようぞ!」
「ライダー達よ、覚悟しろ!」
 ゼクロス達は一斉に跳んだ。そして空中で回転する。
「来るぞ」
「ああ」
 ライダー達は互いに背中を合わせ円陣を組んでいる。
「覚悟はいいな」
「無論」
 怖れている者は誰もいなかった。その彼等の周りにゼクロス達が同時に着地した。
「行くか」
「うむ!」
 そしてライダー達は一斉に散った。そしてそれぞれの敵へ向かって言った。
 ゼクロス達もそれを迎え撃つ。遂に最後の戦いがはじまった。
 拳が唸り脚が舞う。ライダー達もゼクロス達もその力と技の全てを出して戦いを開始した。
 戦いは五分と五分であった。だが数にやや勝るゼクロス達は特定の相手を持たない者を後方に置き他の者を援護させた。それで戦いを少しでも有利にしようとしていた。
「そう来るか」
 ライダー達はその後方からの攻撃を受けて舌打ちした。
「まずいな、今はあいつ等にまで手が回らない」
「フフフ」
 それがバダンの狙いであった。そしてそれにより互角の状況となっているこの戦いを少しでも有利にしようとしていた。
 だがライダー達には考えている余裕もなかった。どちらにしろこの戦いは負けるわけにはいかなかったからだ。
「やるしかない、どの様な状況でも」
 その通りであった。どれ程劣勢であっても勝たなければならなかったのだ。
 それでも数は如何ともし難い。彼等はそれにより互角の状況に追い込まれて、それを覆す余力もなかった。
「クッ・・・・・・」
 思わず歯噛みする。しかし焦ってはならない。彼等はそのジレンマに苦しささえ感じていた。その時であった。
「先輩達、遅れてすいません!」
 その声と共に何者かが戦場に入って来た。それは赤い風であった。
「まさかっ!」
 ゼクロス達はその風を見て思わず叫んだ。そこにいるのは彼等自身であった。
「ゼクロス、来たのか!」86
 ライダー達は彼の姿を認めてやはり叫んだ。
「ええ、何とか間に合いましたね」
「しかし大丈夫なのか」
「大丈夫!?何がですか!?」
 他のライダー達の心配そうな言葉にもしれっとしたものであった。
「御前はあの戦いでのダメージが」
「それなら大丈夫ですよ」
 彼はそれに対して笑ってそう答えた。
「役さんのおかげでね」
「役君の!?それは一体」
「フフフ、それは秘密ですよ」
 だが彼はそれには笑って答えようとしなかった。
「それよりもこの連中を何とかしましょう。ここ
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