決戦
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をしちゃいけません」
風見と神も二人に対してそう言った。だが二人はそれに対してにかっと笑ってこう答えた。
「何言ってやがる、無理しているのは御前等だってそうだろ」
「そういうことだ、俺達にも無理をさせてくれ」
「しかし・・・・・・」
「いや」
それでも言おうとする結城に立花は顔を引き締めさせた。
「御前達にはバダンの本拠地に乗り込んでもらわなくちゃいかん。こんなところで無駄な体力を消耗してもらっちゃ困るんだ」
「そういうことだ、だからここは俺達に任せろ」
「わかりました」
最初に答えたのは城であった。
「皆、ここはおやっさんと滝さんに任せよう」
「しかし」
それでも他のライダー達、とりわけ結城は不安そうであったが皆頷いた。今の状況を最もよくわかっているのは他ならぬ彼等であるからだ。
「じゃあ行こう。おやっさん、滝」
本郷が彼等に対して言った。
「あとは頼みますよ。そしてアミーゴでコーヒーを入れて下さい」
一文字も続いた。立花はそれを聞いてにこやかな笑みを浮かべた。
「おう、任せとけ。ただ滝のコーヒーはまずいから気をつけろよ」
「ちょっとおやっさん、何言ってるんですか。俺は元々紅茶派じゃないですか」
「アメリカにいた癖にミルクティーなんて飲むな」
「そんなの人の勝手じゃないですか」
ライダー達は二人のやりとりを暖かい目で見た。そして前を振り向くとそのまま走り出した。
「・・・・・・行って来い。そして帰って来い」
立花は消えていく彼等の背中を見てそう呟いた。そして戦闘員達に向き直った。
「行くぞ、滝」
「はい」
滝もであった。二人は迫り来る戦闘員達を前にして身構えた。
そして戦いをはじめた。後ろから聞こえるライダー達の走る音はもう聞こえなくなっていた。
ライダー達は海沿いの岩場に来た。村雨と役から聞いた情報ではここに入口があるという。
「あいつの情報が正しければ」
「そろそろ来るな」
ライダー達は辺りを警戒しつつ前に進んでいく。そして周囲を岩に囲まれた広い場所に出た。
「ここなら戦いに持って来いだな」
「ああ」
そう話をしていた。その時であった。
「その通り」
岩の上に一斉に影が現われた。
「来たか!」
ライダー達はそれを見てすぐに身構えた。
「よくぞ来られました、ライダー達よ」
彼等の正面に立つヤマアラシロイドが慇懃な声でそう言った。
「我がバダンの招待に応じてくれて心より感謝致します」
そして心にもないことを述べた。
「何が感謝だ」
それはライダー達にもよくわかっていた。
「それに貴様等に呼ばれてここに来たわけではない。貴様等を倒す為に来たのだ」
「おやおや」
ヤマアラシロイドはそれを聞きながらにこやかに笑った。
「何と
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