決戦
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を合わせた。ライダー達だけでなく立花達も彼等もその心はライダーであった。
「行くぞ」
立花が一番上に手を置いた。そしてこう掛け声をかけた。
「はい!」
そして皆がそれに応えた。これで合図が終わった。
彼等は最後の戦場に向かおうと足を踏み出した。その前に何者かが姿を現わした。
「ムッ」
ライダー達はそれを見てすぐに身構えた。それはまるでファラオの様なシルエットの持ち主であった。
「フフフフフ」
それは暗闇大使であった。彼はライダー達の前で不敵に笑った。
「よくぞゼクロス達を倒した。見事であったと褒めておこう」
彼はライダー達を見据えながらこう言った。
「だが戦いはまだ終わりではない。それはわかっているだろう、ライダー諸君よ」
「無論だ」
ゼクロスがそれに答えた。
「貴様を、そして首領を倒さないことには戦いは終わらない。それはわかっているつもりだ」
「ならばよい。ではわしがここに来たわけはわかるな」
「ああ」
ライダー達はそれに答えながら左右に散った。大使の周りを戦闘員達が取り囲む。
「俺達を倒す為。それ以外に何があるというのだ」
「わかっていればいい」
彼はそれを受けてこう言った。
「これでわしも本当の力を見せることができる」
「本当の力!?まさかそれは」
「フフフ、そうだ。あれだ」
暗闇大使はゼクロスの言葉を受けて再び不敵に笑った。
「松阪でのサザンクロスはわし自身であった」
「やはりな」
ゼクロスは今の会話からそれを感じとっていた。
「そしてそれは一度は貴様等に敗れた。だがサザンクロスは滅んではおらぬ」
「どういうことだ」
「言っただろうサザンクロスはわし自身だと。そしてわしがいる限りサザンクロスは不滅だ。そう、わしがいる限りな」
「まさか」
「そう。今見せよう、サザンクロスの、そしてこの暗闇大使のもう一つの姿をな!」
彼の身体が黒い光に覆われた。そしてその中で姿が変わっていく。
「ムムム・・・・・・」
誰もがその変身に目を見張った。光が消えた時そこには赤い邪神がいた。
「フフフフフ」
暗闇大使は笑っていた。顔と上半身はフジツボだらけであり、その他の部分は暗闇大使の姿のままであった。彼はその姿のままライダー達を見据えた。
「それが貴様の正体だというのか」
「その通り」
暗闇大使はその禍々しい形の口でそう答えた。
「サザンクロス、わしの正体だ」
「やはりな。貴様もまた改造人間だったということか」
「そうだ。これはわかっていたことだろう」
「フン、当然だ」
ライダー達はそれに答えた。
「大幹部の正体は改造人間、これはもうわかっていたことだ」
「そして貴様はあの地獄大使の従兄弟、必ずその正体は怪人だとわかっていた」
「そうか。ならば話
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