決戦
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彼等は立ち上がった。そして最後にこう言った。
「見事挙げてみよ!」
そう言うと前から倒れ伏した。そして爆発の中に消えていった。
「安らかに眠れ」
三影はその爆発を背で受けながらそう呟いた。それからゼクロスとライダー達に顔を向けた。
「さて、と。わかってるな」
「ああ」
ゼクロスはそれを受けて頷いた。
「多くは言わん。行くぞ」
「来い」
ゼクロスは身構えた。三影はそれを受けるかのようにサングラスをゆっくりと外した。
すると黒い光が全身を覆った。その光が消えた時そこには七色に輝くゼクロスがいた。
彼は無言で前に出た。そしてゼクロスに向かって来た。
「ウオオオオッ!」
叫びながら拳を繰り出す。そしてそれでゼクロスの顔を潰さんとする。
だがゼクロスはそれをかわした。そして逆に彼のその腕を掴んだ。
「甘いっ!」
しかし虹のゼクロスはそれよりも前にその腕を引いた。そして態勢を崩したゼクロスに対して体当たりを仕掛ける。
これでさらにバランスを崩したゼクロスにさらに攻撃を仕掛ける。畳み込む様にパンチを仕掛ける。
ゼクロスはそれを両手をクロスさせ、そこに赤い光を纏わせて防ぐ。ライダー達は思わずそれに加勢しようとする。だがゼクロスはそれを拒んだ。
「手出しは無用です!」
「しかし・・・・・・」
それでも彼等は今にも動かんとしていた。だがゼクロスはそれを拒む。
「こいつは俺一人でやります。だから安心して下さい」
「・・・・・・わかった」
ライダー達もそれに頷いた。
「ではやってみろ。その男、御前一人で倒してみろ」
「はい」
ゼクロスは他のライダー達に言葉に応えた。
「見ていて下さい、先輩達」
彼は攻撃を受けながらその態勢を整えていた。
「これが俺の戦い方、仮面ライダーゼクロスの戦い方だ!」
そう叫ぶと跳んだ。そしてその両手に手裏剣を出した。
「食らえっ!」
手裏剣を投げる。それにも赤い光を宿らせている。
虹のゼクロスはそれをナイフで弾き返した。そして自らは爆弾を取り出す。
「これならどうだ」
そしてそれを投げる。ゼクロスはそれに対して空中で姿を消した。
「ムッ!?」
これには虹のゼクロスだけでなく他のライダー達も思わず目を見張った。ゼクロスは何処なに消えた。
「何処に行った!?」
虹のゼクロスは辺りを見回す。その時後ろから声がした。
「ここだ」
その声と共に背中に彼がいた。そして虹のゼクロスの腰を掴んだ。
「ムッ!?」
彼が気付いた時にはもう遅かった。ゼクロスは彼を頭から地面に叩きつけようとしていた。
「これでどうだっ!」
プロレスでいうバックドロップだ。これ以上はないという程綺麗な形で決まった。そう、そのまま決まると、であった。
虹の
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