悪魔の兵器
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り承知」
誰かがそう言った。
「それを覚悟で来たんだからな」
「そうだな」
一同それに頷いた。
「行くぞ」
「ああ」
そして戦士達は大河内城に向かった。そこに何があるのかはわかっている。だがあえてそこに向かうのであった。
「来るぞ」
暗闇大使はそれを察知してそう言った。
「同志達は戻って来たか」
「ハッ」
後ろに控える戦闘員の一人が敬礼をして答える。
「つい今しがたバラロイド達が戻って来られました」
「そうか。ならばよい」
彼はそれを聞いてそう答えた。
「全ては整ったな」
そして二歩前に出た。
「あれの用意は出来ているな」
「何時でもいけます」
その戦闘員が答える。
「では行くとするか」
暗闇大使はそれを受けてさらに前に出た。
「さあ、ライダー達よ」
彼は歩きながら呟く。
「このわしに勝てることができるかな」
その声は笑っていた。血に濡れた声で笑っていた。
ライダー達は大河内城跡の前に来た。そこには既に戦闘員達がいた。
「もういるのか」
「どうやらここが本拠地と見て間違いないな」
ライダー達を先頭にそこへ突っ込む。だが戦闘員達はそれでも動こうとしない。
「どういうことだ」
そう思った時だった。不意に戦闘員達が左右に分かれた。
「ムッ!?」
彼等は思わず立ち止まった。そこにあの男が姿を現わしてきた。
「フフフ、久し振りだなライダー達よ」
その男、暗闇大使はゆっくりと前に出て来た。
「まずはここまで来たことを褒めてやろう」
『戯れ言を」
だがライダー達はそれを受け流した。
「貴様が本心から俺達を褒めるとは思えん。ここで倒すつもりだろう」
「その言葉、半分は正解だが半分は間違っておるな」
「どういうことだ」
ライダー達に問われ彼はまず口の両端を耳まで拡げて笑った。
「まずわしは他の者の力は素直に認める、例え貴様等であろうとな。これは間違いだ」
彼は説き聞かすようにして言った。
「そしてもう一つ。これは正解だな」
彼は言葉を続けた。
「貴様等はここで倒す。わしの力をもってしてな」
「望むところ」
ライダー達はそれを受けて身構えた。
「ではその力見せてもらおうか」
「フフフ」
暗闇大使は笑った。その後ろには怪人達が控えていた。
「では見せてやろう。わしの力をな」
「来るか」
ライダー達は目を瞠った。
「出でよ」
彼は静かに言った。その時空が割れた。
「何っ!」
ライダー達は思わず空を見上げた。割れた部分は赤くなっていた。
「まさか」
「ククククク」
大使はライダー達が驚く様を見ながらさらに笑った。
「そのまさかだ」
彼は言った。そしてその割れた場所から何かが出て来た。
「さ
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