悪魔の兵器
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トロンガーもである。その間に二体の怪人は後ろに下がった。
「しまった・・・・・・」
「よりによってこんな時に」
二人は逃げ去って行く彼等を見て歯噛みした。そこに他のライダー達や立花達がやって来た。
「おう、ここにいたのか」
立花は二人のライダーを見て声をかけてきた。
「何処に行ったかと思ったぞ。無事で何よりだ」
「ええ」
ストロンガーがそれに応えた。
「ところでそちらは」
ライダーマンが彼に戦いの行方を尋ねた。
「駄目だ、逃げられた」
立花は首を横に振ってそう答えた。
「相変わらず逃げ足も速い奴等だ」
「そうですか」
それは大体予想できていた。ライダーマンもそれに関しては特に驚いてはいなかった。
「それで奴等は何処に」
「大河内城の跡に向かっているようだ」
X3がそれに答えた。
「バラロイドが逃げた後X3ホッパーを使ったらそこに反応があった。だがそれだけじゃない」
「どういうことだ」
「そこにかなりの数がいた。どうやらそこが本拠地のようだ」
「この松阪のか」
「ああ」
X3はライダーマンの問いに対して頷いた。
「おそらくこれまでの戦いはほんの前哨戦だろう。そこに奴等の切り札がある筈だ」
二号がここでこう言った。
「そして暗闇大使もいる」
「暗闇大使」
ゼクロスがそれに反応した。
「気をつけろ、あいつはあの地獄大使の従兄弟だからな。一体どんなことをしてくるかわからんぞ」
「そうですね」
二号は立花の言葉に頷いた。
「おやっさんの言う通りだ。皆、気をつけていけ」
「おう」
ライダーも滝達もそれに応えた。
「ところでだ」
ここで滝がゼクロスに尋ねてきた。
「はい」
ゼクロスはそれを受けて彼に顔を向けた。
「その暗闇大使だがあいつも改造人間なのか?見たところそれっぽいが」
「おそらく」
ゼクロスはそれに答えた。
「今までの大幹部や改造魔人もそうでしたし。あの魔神提督も脳と心臓以外は機械でしたよね」
「そうだったな。ショッカーでもそうだった」
滝はそれを聞きながら呟いた。
「じゃああいつも何かしらの改造人間か。一体どんな正体かはわからないが」
「でしょうね。大幹部の正体は怪人、その鉄則からすればあの男も怪人なのでしょう」
「ゾル大佐は黄金狼男だった。死神博士はイカデビルだった」
「そしてあいつの従兄弟はガラガランダだった。毒蛇の化身の」
ここで一号が言った。
「ではあいつは一体」
「わからん。だがこれだけは言える」
一号の声が深刻なものとなった。
「かなりの力を持っている。そう、今までの大幹部達に勝るとも劣らぬ程にな」
「そうか」
皆その言葉に息を呑んだ。
「注意しなくてはな。かなり激しい戦いになる」
「それはもとよ
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