悪魔の兵器
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して左腕を前に突き出して来た。
そこから冷気を発する。それで炎を退けた。
「ヌヌヌ」
それを見たトカゲロイドは怒りで顔を歪めさせる。その間に戦いは動いていた。
一号とカメレオロイドが戦いをはじめた。一号は素手ながら彼と五分に渡り合っていた。
空ではスカイライダーがタカロイドと戦っている。両者は激しい空中戦を展開している。
そしてアマゾンとカマキロイドもだ。彼等は屋根の上を激しく飛び回りながら切り合っている。
「ケケッ!」
アマゾンの叫び声が響き渡る。両者は互いに譲らず打ち合う音を響かせている。
他のライダー達は戦闘員達を相手にしている。二号の拳が唸った。
「食らえっ!」
それで戦闘員達を倒していく。やはり力の差は歴然たるものがあった。
立花も谷も戦っていた。歳を言われたとはいえ彼等もひとかどの戦士である。戦闘員達には負けてはいなかった。
戦いはライダー達が優勢に進めていた。やがて戦闘員達はあらかた倒されてしまった。
「これ以上の戦いは無意味だな」
トカゲロイドは戦闘員達が殆どいなくなったのを見てそう呟いた。そして同僚達に対して言った。
「退くぞ、ここでの戦いは終わりだ」
「わかった」
「もう少し戦いたかったがな」
「仕方ないわね」
彼等はそれに従った。そして後ろに大きく跳んだ
「それではな、ライダー達よ」
屋根の上に着地するとライダー達に対して言った。
「さらばだ」
「おのれ!」
「待て!」
彼等はそれを追う。そしてさらに進んで行った。
怪人達は西に向けて逃げて行く。やがて泉の森に入った。ここはかっては大神神社があった。今は森になっている。ここには春の種蒔きの時に泉が沸き、そして秋の刈り入れ時に枯れるという言い伝えがある。
「森か」
「また何かありそうな場所に案内してくれたな」
ライダー達はやはり立花達を守る様に円になり身構える。そして上下左右を警戒している。
「来るぞ、絶対にな」
「ああ、わかっている」
ライダー達は警戒を緩めない。その時木々が動いた。
「ムッ!」
そこから何かが飛んで来た。それは薔薇の蔦であった。
「ヒヒヒヒヒヒ!」
バラロイドが姿を現わして来た。怪人は奇声と共にライダー達に襲い掛かる。
「ここから先は行かせないよ」
「それは貴様等だけの都合だ」
X3はスッと前に出て来た。
「俺達には俺達の都合がある。悪いが通らせてもらう」
そして拳を繰り出す。それでバラロイドを打とうとする。
「おっと」
だが怪人はそれを蔦で防いだ。余裕をもった動きで後ろに下がる。
「甘いね、X3。それでは倒せはしないよ」
「クッ」
X3はそれを聞いて歯噛みした声を漏らした。だが怯んではいなかった。
「ならば」
さらなる攻撃
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