悪魔の兵器
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止まった。
挨拶をするよりも早く次のマシンが姿を現わした。それは雷を纏っていた。
「また派手に出てきやがったな」
立花はそれを見て苦笑した。
「いつもああなんだ。とにかく目だちたがり屋でな」
「ライダーにしては珍しいですね」
伊藤がそれを聞いて言った。
「まあその分結果は出していますがね。それでも見ている方はヒヤヒヤしていますよ、いつも」
「そうでしょうね」
ニューハリケーンの横にそのマシンは止まった。
またマシンがやって来た。今度は銀のマシンだ。
「今度は」
それは新サイクロン改であった。
「本郷か隼人か」
「あれは」
滝と立花はそのマシンを見ながら話をしていた。やがて立花が言った。
「本郷だな」
見れば手袋とブーツが銀色であった。そしてマシンの動きも流れるようであった。
「隼人のは少し強引なんだ。本郷は流れに従う」
「そうだったんですか」
「おい、御前はいつもあいつの走りを見ていただろうが」
「そこまで見ていませんよ」
「何言っているんだ、そんなんだから御前はレーサーとしては今一つだったんだぞ」
「それは関係ないでしょう」
そんな話をしているうちに一号も到着した。
「次は誰ですかな」
谷がコーナーに目を向けた。
「さて、誰でしょうね」
立花もであった。他の者も目をみはっている。
そしてすぐに次のライダーが姿を現わした。青いマシンであった。
「あれで来たか」
谷はそれを見て思わず口に出した。
「Xジェットカスタムで来ると思ったんだがな」
「あれは小回りがききませんからね」
横にいる立花が言った。
「ブルーバージョン改はオフロード用ですから。その分機動性がいいんですよ」
「成程、確かにあれは小回りがききませんからね。それもありますか」
「はい。おそらくそうでしょう」
ブルーバージョン改が到着するや否や次のマシンがやって来た。それは激しい動きをしていた。
「今度はあいつか」
立花の目には獣に似た形のマシンが映っていた。
「相変わらず独特な動きをするな」
そのマシンはまるで生き物の様に激しく動いていた。
「操る動きもな。あいつはちょっと他のライダーとは違うんだ」
「違うんですか」
竜がそれに尋ねてきた。
「違うさ。わしにはわかる」
立花はジャングラーGから目を離しはしない。
「そして操縦しながら喜んでいる。それも変わらないな」
到着すると背鰭を激しく動かした。そしてアマゾンもマシンも立花に挨拶をした。
次に出て来たのはプロペラを持つ銀色のマシンであった。
「ほう」
立花はそのコーナリングを見て目を細めた。
「いいな。あのマシンは動かすのがかなり厄介なんだが」
「そうなんですか」
「ええ。バランスがね、独特なんで
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