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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
戦士達の集結
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「じゃあ先に行っています」
「ああ」
 朝になった。ライダー達はまず自分達のマシンに乗っていた。
 そして立花達の見送りを受けアミーゴを後にする。行く先は決まっていた。
 すぐにその姿は見えなくなった。ただ爆音だけが朝の人気のない道に轟いていた。
「おい」
 立花は彼等の爆音が聴こえなくなったのを見計らって皆に声をかけた。
「滝にケン、モグラにがんがんじい、チョロ、そして竜はわしと一緒に行くぞ」
「はい」
 名を呼ばれた者達はそれに答えた。
「谷さんは博士達と合流して。車は裏に用意してありますんで」
「わかりました」
 谷はそれに対して頷いた。
「史郎と純子達はここに残ってくれ。そして後方支援を頼む」
「ええ」
「わかりました」
 彼等もそれに頷いた。こうして一同の行動が決まった。
 立花はトラックにメンバーを乗せ出て行く。谷は後ろからライトバンを持って来た。そして城南大学に向かった。
 史郎達はアミーゴの中に入った。こうして最後の戦いの前の最後の挨拶と出陣が終わったのであった。

「ライダー達が動いたようだな」
 首領は伊勢の地下深くにある基地の底で暗闇大使に対して語り掛けていた。
「ハッ、どうやらこちらに向かっているようであります」
 彼はバダンの紋章の前に跪き答えていた。
「おそらく我々の所在を掴んだものと思われます」
「そうか、三影は失敗したようだな」
「いえ、それは違います」
 彼はここで三影を庇った。
「今回は基地の警戒を怠った私の不始末でございます。あの者は的確に動いておりました」
「そうなのか」
「はい、私の責任であります。どの様な処罰も受けましょう」
「・・・・・・・・・」
 首領はそれに対して沈黙していた。大使はその前で跪いたままである。
「よい」
 首領は沈黙の後で彼に対して言った。
「どのみちわかるものであった。ゼクロスの力をもってすればな」
 彼は大使を不問にすることにした。
「それに今はそうこう言っている場合ではない。ライダー達を倒すには少しでも戦力が必要だ。貴様のその力は貴重なものだ」
「有り難き幸せ」
「責任は戦いでとるがよい。見事ライダー達の首を挙げるのだ」
「ハッ」
 暗闇大使はそれに謹んで言葉を述べた。
「必ずやライダー達の首級を首領の御前に持って来ましょうぞ」
「うむ、楽しみにしているぞ」
 首領は笑いを含みつつそれに応えた。そしてすぐに次の指令を発した。
「そして関東にいる者達を急ぎ招集せよ」
「ハッ」
「今回は間違いなく決戦になるからな。あの者達が戻って来るまではここの防御に徹することとする」
「わかりました」
「その防衛は貴様に任せる。あと時空破断システムも用意しておけ」
「それは既に出来ております」
 大使は顔
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