戦士達の集結
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性があります」
「はい、それを避ける為にもこの津にいるのは危ないでしょうね」
「やはりここを移りますか」
「そうするべきかと。幸いこの三重県には隠れる場所も多いですし」
三重県は東には海を持つが西には山が多い。かなり地形が複雑なのである。
「隠れるとしたら何処がいいですかね」
「そうですね」
これは役も一緒になって考えた。
「青山峠にでも行きますか」
「青山峠」
「はい、あそこは山に覆われていますから。隠れるにはもってこいです」
「ふむ」
村雨はそれを聞いてまた考えに入った。
「四日市にも近いですか?そこは」
「ええ、マシンだとすぐですよ」
「そうですか。それなら問題はありませんね」
「はい」
「ではそこにしましょう」
「わかりました」
こうして二人は青山峠に向かった。そしてそこで他のライダー達を待つと共に身を隠すことにしたのであった。バダンは彼等の姿が消えたのを見てすぐに津市の追っ手を他に向けた。だが彼等を見つけることはできなかった。
「何処に消えたか」
本部で防衛の指揮にあたっている三影にもそのことは耳に入っていた。
「ハッ、その件に関しては既に津に向かった者に捜索を命じておりますが」
「消息は掴めていないのだな」
「はい」
報告をした戦闘員は答えた。
「残念ながら今のところは」
「そうか」
三影はそれを受けて頷いた。
「こちらに奇襲を仕掛けるようなことはないでしょうか」
ここで別の戦闘員が尋ねてきた。だが三影はそれには首を横に振った。
「それはないだろう」
「そうですか」
「今ここには関東に向けた者が戻ってきつつある。それに海と松坂を押さえてある。そうそう奇襲を仕掛けてはこれない」
彼は言った。
「ここの防御もかなり堅くなっている。そして警備もな。これで襲撃を仕掛けるのはゼクロスですら不可能だ。そのうえ」
「そのうえ?」
「他のライダー達も来ているのだろう。おそらく奴等との合流を優先させる筈だ。今ここへの奇襲は有り得ない」
「わかりました」
その戦闘員はそれを聞いて納得した。
「しかし所在が掴めないのではやはり危惧は拭えません。何としても探し出しておかなくては」
「いざという時にも危険です」
「そうだな。ゼクロスの能力を考えると」
村雨はそれに納得した。ここで他の戦闘員に問うた。
「今他の九人のライダー達は何処にいる」
「ハッ」
それに対して彼の後ろにいる戦闘員が敬礼をして答えた。
「今彼等は静岡におります。まずはライダー達が先行しています」
「ライダー達がか」
「はい、そしてその後ろに立花藤兵衛や谷源次郎達が続いております。戦える者は全て来ているようです」
「ふむ」
三影はそれを聞いて思索に入った。
「そして同志達は今何処
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