第十五話 神前でその十二
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「普通に問題があるんじゃないかな」
「問題があるどころじゃねえだろ」
すぐにスモーキーが言ってきた。
「これは絶対に駄目だな」
「国家元首がしっかりしていたら大丈夫でございますですよ」
マンドラゴラはこう言った。
「それでやっていけるでございます」
「で、国家元首本当に誰?」
魁がそれを問うた。
「誰なの?本当に」
「誰だ?」
「ドウコクじゃないの?」
「あれ、誰だったっけ」
誰も知らなかった。
「わしは終身名誉相談役じゃがな」
「俺は諜報長官だ」
月光とヤイバはそれであった。
「国家元首といえば。この場合は大統領かのう」
「そうなるな。大統領か」
「さて、我は参謀総長でしたが」
「私は内務大臣です」
アクマロとロンは聞かれもしないのにそれぞれの役職を言う。
「そういえば大統領はです」
「特にいませんね」
「皇帝とかはいないの?」
早輝がそう問うた。
「そういうのは。置かないの?」
「皇帝ねえ」
「格好いいけれどね」
「特に適任者いないし」
「そうだな」
誰もそのことに対して答えられなかったのだった。
「だからとりあえずは空席ってことで」
「只今募集中」
「誰かいないものか」
「駄目だこりゃ」
美羽が呆れて肩を竦めさせる。
「こんなのじゃまともな国にはならないわね」
「国家元首がいないんじゃ」
「全然駄目じゃねえか」
「まあこの顔触れじゃなあ」
「まともな国家元首もいないけれど」
戦隊側も実によくわかっていた。流石に相手をしてきているわけではなかった。
「例え選んでもね」
「頭の出来があれだし」
「全く」
そんな話をしながら彼等と話をしていた。そうしてだった。
何はともあれ伊勢の参拝は終わっている。彼等は次の行動に移らなくてはならなかった。
伊勢を出なければならない。そして神戸に向かわなくてはならなかった。
それでだ。全員でどうして神戸に向かおうとするのだった。
しかしここでだ。皆で言うのだった。
「電車?」
「バス?」
「それともガオズロック?」
何で行くかを話し合う。
その中でヒラメキメデスがふと言った。それは何かというとだ。
「ウガッツ達の戦闘機で行きませんか?」
「おお、それはいいなりな」
ヨゴシュタインが忠臣の言葉に頷く。
「ヒラメキメデスよ、それでは今からそれで行くなりよ」
「はい、ヨゴシュタイン様それでは」
ヒラメキメデスはヨゴシュタインに対して恭しく一礼して応えた。
「ヨゴシュタイン様の機は私が操縦しますので」
「宜しく頼むなりよ」
「はい、それでは」
「いや、貴殿等はいいが」
「一機一機行っては問題があるぞ」
マンバルバとサーガインがそこを指摘する。
「まとめて行か
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ