嵐の前
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した」
三人は立花に従いアミーゴの中に入った。そこには結城がいた。
「どうも」
彼は立花と三人に挨拶をした。
「御前のところもか」
「ええ」
彼は立花の質問の意味がわかっていた。真摯な顔で頷いた。
「どういうことだろうな」
「まさか奴等がびびって逃げたとか?」
カウンターにいた史郎が言った。
「馬鹿言え、そんな筈があるか」
立花はそれを一笑に伏した。
「御前も奴等のことはわかってるだろうが。そんな連中か」
「やっぱり」
「しかし問題は奴等がどうして姿を消したかですね」
結城がそこで言った。
「やっぱり何かあるでしょうね」
「ああ」
立花は頷いた。そこに谷が入って来た。
「どうも」
「おお」
立花とライダー達が彼に顔を向けた。
谷が中に入って来た。風見と沖も一緒である。
「立花さん、さっきお話したことですが」
「ええ。わかってます」
立花は答えた。
「一体どういうことなんでしょうな、これは」
「わかりません。ただ奴等が何も企んでいないとは考えられません」
「ですね。絶対何かありますよ」
立花は目を細めて考えながら言った。
「問題は何をしてくるかです」
「それなら大体わかってますよ」
入口であの声がした。
「おお」
一同そちらに再び顔を向ける。そこには本郷と一文字がいた。
「やっぱり御前等のところもか」
「ええ、それで今まで二人で調べていたんです」
本郷が答えた。
「それがこれです」
一文字が懐から何か取り出した。それは一枚の写真であった。
「これは・・・・・・」
それは奇巌山の写真であった。だが只の写真ではない。
そこにはバダンの者達が映っていた。暗闇大使の姿もある。
「ちょっとあの山に細工をしておきまして。それから手に入れた写真です」
「そうか」
立花はそれを受け取って見た。谷も一緒である。
「見たところあの山を去っているようだな」
「ええ」
本郷が答えた。
「やはり何か考えているようですね」
「ああ。問題はそれが何かだ」
立花は考え込んだ。
「奴等のことだ。とんでもないことを考えているぞ」
「そうでしょうね」
「何をしやがるかな、本当に」
「あの時空破断システムは絶対に使ってくるでしょうね」
「ああ、そうだろうな」
一文字に答えた。
「それは間違いない。ただ奴等はそれで終わるような連中じゃない。あの首領だぞ」
「はい」
本郷と一文字だけではない。そこにいる九人のライダー達が頷いた。
「今までの大幹部や改造魔人まで復活させてきたような連中だ。多分とんでもないことを考えているに違いない」
「一体何を企んでいるか、ですね。今度は」
「隼人」
立花は一文字に顔を向けた。
「御前はどう考える
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