第十五話 神前でその一
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神前で
伊勢に辿り着いた戦隊の面々。まずは茶屋に入った。既にそれぞれの服に着替えている。
「ああ、長かったな」
「全くよ」
「最後の修行はかなりハードだったわね」
こう話していくのだった。お茶菓子に抹茶を飲みながらだ。そのうえで言ったのである。
「けれどそれだけのことはあるかしら」
「そうよね」
「何かやれるって感じはするよな」
「確かにな」
「しかしな」
お茶菓子を食べながら言っていく。
「このお菓子も美味いけれどな」
「やっぱり伊勢は赤福だよな」
「それないの?」
「あるわよ」
テトムがあると答えた。彼女は抹茶を楽しんでいる。
「それもね」
「あるの?」
「じゃあ後で」
「っていうかこのお店にあるんじゃないかしら」
「あっ、あった」
話しているそのそばからだった。笑見が他のお客さんが食べているそれを見つけてそのうえで皆に対して話したのである。
「このお店にも」
「よし、じゃあ食べるか」
「そうよね、それだったら」
「すいませーーーん」
早速皆で注文する。
「赤福くださーーーーい」
「お茶もおかわり下さい」
「人数分御願いしますね」
こう言ってであった。皆でその赤福も楽しく食べていく。彼等はまずは赤福であった。そしてその次はやはり伊勢うどんであった。
「美味いよな、このうどん」
「真っ黒なのにな」
「ええ、最高よ」
笑顔でそれぞれ食べていくのであった。すするそれは真っ黒である。
「墨汁っていうかイカ墨っていうか」
「そういう黒さだけれど」
「美味しいわね」
「不思議な味」
その不思議な味を楽しんでいるのである。
そしてである。ここでこうも思うのだった。言ったのは凌駕である。
「けれど向こうも今ここにいますからね」
「ああ、油断はできないよな」
「そうよね」
彼の言葉に走と早輝も頷く。
「何時ばったり会ってもな」
「その危険はあるわね」
「今までいつもばったり会ってるからなあ」
今言ったのはゴウである。
「ここでもそうなることはあるよな」
「というか普通にそうなるんじゃないの?」
今言ったのはらんるだった。
「もうそうとしか思えないけれど」
「まさかと思うが伊勢神宮の中で会うとかはないよな」
真墨はそれはないと思いたかった。思いたかったのだ。
「オルグとかクエスターとか外道衆とかいるからな」
「絶対にありませんね」
さくらもそう見ていた。74
「流石にそれは」
「ええ。そうした存在が多いから」
ランもさくらと同じ見方である。うどんをすすりながらの言葉だ。ここでも全員で食べている。
「神聖な伊勢神宮の中まではね」
「それなら安心して参拝するか
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