『僕』の今日この頃
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、ノートに様々なことを書いていると、周りも興味をなくしたようで一安心した。
そのかわり教室でも、挨拶する程度で一緒に遊ぶような友達が全然いない、という状態に陥ったのだが。
そのことに遅まきながら気づいた時に、少々取り乱してしまったことは早急に忘れてしまいたいが、全く忘れられない。記憶力がよすぎるのも考えものだと感じた瞬間だ。
なので、学校ではあまりやることがなくて退屈なのだ。
そんな思考に耽っていると、すぐに教室に着いてしまう。
軽くクラスメートと挨拶を交わしてから自分の席に座り、ランドセルから筆箱とノートを取り出した。
ノートに何を書いているのかを簡潔にいうと、パソコンの便利なアプリの計画書などだ。そして実は既にその計画書のいくつかは実行済みだ。
実行した理由は、そろそろ資金がほしくなってきたことと、将来《ナーヴギア》や《ソードアート・オンライン》の製作に関わるために、茅場晶彦に接触しやすくするためだ。
だから親のパソコンをこっそり使い、自分でサイトを立ち上げて、便利なアプリを作って有料で売り出している。
どうやって口座を開いたのかは秘密だが、アプリを売って稼いだお金はゆっくりと集まり始めている。
こういうことは信頼を勝ち取ることが大切なので、焦らずじっくりとやっていくことに決めている。
こうしてノートに計画書などを書き連ねていると、先生が来た。
授業は毎日退屈だが、父さんと母さんに心配を掛けたくないから、今日も頑張ろう。
***
面白味のない授業を受け終わると、いつも通り荷物をまとめて家に帰った。
ただ最近は必要なものを持って、体を鍛えるためにすぐに外出している。
なぜ体を鍛えているのかを説明すると、僕が生まれた場所が郵便局拳銃強盗事件が起こり、朝田さんが人を殺してしまうことになる町だからだ。
また僕は前世で、朝田さんがもっと幸せだったらいいのに、と何度も考えたことがあったし、お爺さんのお願いのこともあるので、絶対に救うことを決意した。
そんな訳で僕は体を鍛えているのだ。
体を鍛える方法は、お爺さんにもらった【あらゆる問いに答えることができる能力】で、どうすれば効率よく鍛えられるのかを知って、それを実行するというものだ。
しかもその上、【高い学習能力と記憶力】の影響もあり、自分でも異常だと感じるような成長速度になっている。神様って本当に凄いんだなあ、と感じた瞬間だ。
そういえば、同じ小学校の隣のクラスに朝田さんがいることを確認した。まあもちろん、自分から会いに行くようなことはしないのだが。
そんなことや今日やることなどを考えながら走ると、目的の場所に着いた。
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