スペインに死す
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唯ならぬものを感じていた。
「暗闇大使が動き出したんです。ゼクロスにそっくりの改造人間を出してきて」
「何っ、それは本当か!?」
それを聞いてさしもの立花も血相を変えた。
「本当です。今日本にいるライダーは皆その改造人間達との戦いに出ているんです。けれど神出鬼没でして」
「で、あいつ等は無事なんだろうな」
立花は不安そうに問うた。一文字も滝も不安の色を隠せない。
「はい、何とか。けれど今手が一杯で」
「そうか」
立花も日本の危機がよくわかった。今戻らなくてはおそらく大変なことになるだろう。
「すぐに日本へ戻って来て下さい。滝さんにも伝えて下さい」
「わかった、すぐに戻る」
立花はそう答えた。そして電話を切って懐に収めた。そして二人に顔を向けた。
「聞いたか」
「ええ」
二人はそれに対して頷いた。
「どうやらベトナムどころじゃないようだ。日本にバダンの主力が集結している」
「そのゼクロスそっくりの改造人間というのは」
「わからん。だがかなりの力を持っている奴だろうな」
立花の顔は深刻なものであった。彼は長年の戦いの勘から危機を確信していた。
「隼人、滝」
そして二人に対して言った。
「予定変更だ。わし等三人で日本へ向かうぞ」
「はい」
「わかりました」
二人はそれに対して頷いた。
「ベトナムは本郷に任せる。だがサポートする奴がいないな」
「それならルリ子さんがいますよ」
一文字が答えた。
「ああ、彼女がいたか」
滝はその名を聞いて少し安心したような声を出した。
「彼女なら大丈夫です。俺から連絡をしておきます」
「そうか、頼む」
一文字はすぐに電話を入れた。事情を聞いたルリ子はそれを了承した。
「これでよし」
一文字は頷いた。あとの二人もそれを見てとりあえずは安心した。
「あとはあの二人次第だな」
「はい」
ここは任せるしかなかった。だが不安はなかった。
「あの二人ならきっとやってくれますよ」
一文字はまた言った。やはり彼等を心から信頼しているからこその言葉だった。
「ああ」
「そうだな」
二人もそれに頷いた。
「では行きましょうか。ほら、来ましたよ」
そこに電車が来た。丁度空港へ直行する便だ。
「よし」
三人はそれに乗った。そして遠い日本へ向かうのであった。日本を守る為に。
スペインに死す 完
2004・10・9
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