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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
スペインに死す
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した。
「これならどうだっ!」
 かって鋼鉄参謀にダメージを与えた技である。これならば衝撃は伝わる。そしてダメージを与えられると読んだのだ。
 だがそれは適わなかった。確かに掌底は当たった。だがそれは効いてはいないようであった。
「フフフフフ」
 黒い霧は晴れた。そしてイカデビルが姿を現わした。彼は二号の掌底を浴びながらも立っていた。
 笑っていた。余裕の笑みであった。それだけで彼がダメージを受けてはいないことがわかった。
「まさか鋼鉄参謀との戦いを私が知らないとでも思っているのか」
「クッ」
 そうであった。彼は二号と鋼鉄参謀との最初の戦いの時インドに共にいたのだ。基地の中で戦ったことすらある。
「貴様の攻撃は全て研究済みだ。当然他のライダー達もな」
「俺達のことは全て知っているということだ」
「無論だ。私を誰だと思っている」
 そう言いながら攻撃を浴びせてきた。二号はそれをかわしながら間合いをとった。
「私はイカデビルだ。ショッカーで最大の頭脳を謳われたな」
「そうだったな」
 死神博士は若い頃から不世出の天才と言われていた。その悪魔的な頭脳を買われてショッカーに入っているのだ。
 それだけに彼は鋭かった。二号のことも全て研究しているのも道理であった。
「私が研究したのは防御だけではない」
 イカデビルはまた言った。
「攻撃も研究している」
 そう言いながら手を大きく振った。すると空が急に暗くなりだした。
「ムッ!」
 二号は上を見上げた。するとそこから何かが降り注いできた。
 それは隕石であった。無数の隕石が二号めがけて降り注いで来たのだ。
「おのれっ!」
 二号はそれを驚異的な運動能力でかわした。だがそれは絶え間なく二号に襲い掛かって来る。
「私のこ力は知っているだろう」
「知らないとでも思っているのか」
 本郷から聞いていた。イカデビルの本当の恐ろしさは何にあるかを。
 それは流れ星を操る能力だ。彼はこれで日本を壊滅状態に陥れるつもりであったのだ。
 それは今もなお健在であった。彼は今それを二号に向けて使ったのだ。
「だが私の力はこれだけでない」
「何!?」
 イカデビルの自信に満ちた声に再び身構えた。
「黒い光は聞いていよう」
「それがどうした」
 キングダークや巨人達に備わっていたあの黒い光。二号もそれは各ライダー達から聞いていた。
 全てを消し去る程の力があるという。だがこのセヴィーリアの戦いにおいてはまだ影も形も見てはいなかった。
「私が出して来ないのを不審に思っているだろう」
「フン」
 その通りであった。それを否定するつもりもなかった。
「今それを見せてやろう。有り難く思うのだな」
「別に見たくはないがな」
「フフフ、遠慮することはない」
 イカデ
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