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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
スペインに死す
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博士は改造人間の開発の権威でもあるのだ。
「その強力な改造人間達に対抗する為に力と技を磨いていった。今では二人共両方を身に着けているがな」
「改造手術と特訓で」
「っそれと同じ位の効果が戦いの経験になったのだ。だからこそ彼等は強くなった」
「そうだったのですか。それで伝説と呼ばれるまでに」
「そうだ。だが彼等の力はそれだけではない。ダブルライダーと呼ばれるな」
「はい」
「それは何故だと思う?」
「ショッカーに対し二人で戦ったからでしょうか」
「おおまかな意味では正解だ。だが細かく言うと不正解だ」
「はあ」
 戦闘員は言葉の意味がよくわからなかった。思わず首を傾げた。
「まあそういう顔をするな。わしが言いたいのはあの二人の戦い方だ」
「戦い方ですか」
「そうだ。あの二人は元々同じタイプの改造人間だった」
「ショッカーにおいてバッタを基として作られた」
「そうだ。改造された時期こそ異なるがな」
「確か二号は一号を倒す為に作られたのでしたね」
「その通りだ」
 本郷は恩師でもある緑川博士により改造手術を受けた。ショッカーはそのデータから一文字を仮面ライダーにしたのだ。目的は本郷猛の打倒であった。
 だが脳手術の直前に彼は本郷に救い出された。そして第二の仮面ライダーとして生まれ変わったのだ。
「同じタイプの改造人間だからだけではない。彼等は共に幾多の死闘を潜り抜けてきた」
「無二の盟友なのですね」
「そうだ。だからこそ彼等の動きは合う。そして力を最大限に引き出すのだ」
「互いの力を」
 それは二倍しただけに留まらない。何乗にもなり強化されるのだ。
「ダブルライダーの真の力はそこにあるのだ。それにより多くの強力な怪人達が敗れた」
「ショッカーライダーをはじめとして」
「ショッカーライダーはゲルショッカーの切り札だったのだがな。それでもあの二人には勝てなかった」
「それだけ二人合わさった時の力が強大だということですね」
「一言で言えばそうなる」
 大使はその言葉を認めた。
「だからこそ彼等は伝説になった」
「一人一人でも強力だというのに」
「そう、一人一人でもな。彼等はライダー達のリーダーでもある」
 これは誰もが認めることであった。仮面ライダー一号と二号、本郷猛と一文字隼人はライダー達をまとめる重要なライダーであった。
「だからこそスペインの戦いは激しいものになるだろう」
「死神博士を以ってしても」
「死神博士だからこそ、だ。彼でもだ」
「そうですか」
「だがかなり面白い戦いになりそうだな」
 暗闇大使はそう言うと凄みのある笑みを浮かべた。
「ゆっくりと観させてもらうか」
「はっ!?」
 小さい声だったのでこれは戦闘員には聞き取れなかった。
「暗闇大使、今何と」
 彼はすぐに
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