第61話 火縄銃を超える銃
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れを大量生産することは可能か?」
これを大量生産できなければ意味がありません。
「できると思うで、ただし十分な資金と材料が不可欠やな。あと、人もやな」
真桜は真剣な顔で私に答えました。
「そうか・・・・・・。やはりしっかりとした地盤が必要ということだな。私は司隷校尉だが、ここは朝廷と近過ぎるので派手に動けない。もっと遠い場所に地盤を手に入れる必要があるな。良くわかった。真桜、いずれ大量生産できる場所を手に入れるつもだから、そのつもりで計画を立ててくれないか」
「構わへんで。それより正宗様、銃以外にもおもしろい設計図はないんか?銃の生産は金が掛かるさかい。もっと金のかからん弓とか弩とかの方が経済的やと思うわ。弓とかなら早い段階で大量に用意できると思うし、銃を大量生産するまでの繋ぎになるやろ」
真桜の提案に私は同感しました。
「わかった。数日中にでも用意する」
「正宗様、楽しみにしてるで!」
真桜は嬉しそうに笑いながら言いました。
その後、何度か銃の試し撃ちをした私は兵器工場に戻りました。
兵器工場に戻ると水蓮が大慌て近づいてきました。
「ハァハァ、正宗様、こちらにお出ででしたか」
水蓮が息を切らしながら私に言いました。
「そんなに慌ててどうしたんだ。ここにいるということは人材探しが終わったということだな。それで首尾はどうだった?」
「三人とも無事につれてくることができました。ただし、正宗様のご指示された人以外の方が一人いらっしゃいます。お名前を魯子敬といいまして、周瑜様の元を訪ねる道すがら彼女に頼まれまして仕方なく連れてきました。どうしても正宗様にお目通りをしたいといっていましたがどうなさいますか?」
水蓮の言葉に耳を疑いました。
魯子敬といえば周囲の人間からは変わり者扱いを受けた人物ですが有能な人物と思います。
わざわざ私の元に来てくれるとはありがたい話です。
「魯子敬には会おう。他の三人と同じく客人として持て成せ。ところで、周瑜にはあの手紙を渡したのか?」
水蓮が出発するとき、私が彼女に渡した手紙を使用したか聞きました。
「はい。正宗様、お預かりした手紙には何と書かれてらっしゃたんですか?周瑜様はあの手紙を見て顔色が青ざめていらっしゃいました」
結局、あれを使いましたか。
使わずにこしたことは無かったのですが・・・・・・。
「この話は他言無用だ。星にも内緒にできるか?」
「はい!」
「周瑜は不治の病を患っている」
「えっ!」
水蓮は驚きのあまり声を上げました。
「彼女は周囲の者に病をひた隠しにしている。彼女の病気を知っているのは極一部の人間だけだろう。彼女は名医と呼ばれ
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