第2章 真の貴族
第16話 極楽鳥
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。それも、水着か何かに。
それで無かったら、近い未来に目のやり場に困る事に成ります。間違いなく。
それと、この任務が終わってからで良いから、ハルファスにタバサ用の下着を調達して貰う事も忘れないようにする必要が有りますか。
「ここはタクラマカン砂漠で、この目の前に見えている山は火焔山なのでしょうか?」
火山性の湯気らしき物に覆われたその山からは、異常な熱気と、そして、多量の湿気とを感じて……。どう考えても不快指数が異常に高い地域である事は間違い有りません。
……と言うか。そもそも、何故にモンブランが有るべき場所に、火山が有るんでしょうかね?
それも、間違い無しに活火山が。
確か、アルプス山脈の出来上がった理由は、大陸同士の衝突によって盛り上がった地形のはずです。つまり、ヒマラヤ山脈と同じ方法で出来上がった山脈と言う事ですね。ですから、山の中から古代の海の生き物の化石が出て来たりするのですから。
尚、このシャモニーと言う街や、そもそも、サヴォワ伯爵領のトノンと言う街にはスパ。つまり、有名な温泉が有るらしいです。
但し、両方ともサヴォワ伯爵家専用の物で、一般の観光客に開放されている物ではないらしいのですが。
それにしても、あのイケメンくんの実家の領地での厄介事じゃないですか。
まして、あの一族は、確か水は問題が有ったように記憶して居るのですが。もっとも、故に純粋な水ではない、温泉を開発して、自らの一族専用のスパと為している可能性もあるのですが。
しかし……。
俺は、他所に行きかかった思考を無理矢理軌道修正させて、再び、思考をタバサの方に向かわせる。
そう。まさか、タバサの従事させられている騎士の任務と言うのが、こんなにも汗だくになってこなす必要の有る任務だとは思ってはいませんでしたから。
尚、暑さ……いや、熱さと湿気……と言うか蒸気に蒸し上げられた肉まん状態の俺の脳みそから発せられるクダラナイ冗談は、いともあっさりとタバサに無視されて仕舞いました。
メガネ越しの、およそ、暖かなとは表現されない視線と共に。
それに、良く考えてみたら、タバサにはタクラマカン砂漠も判らなければ、そもそも、火焔山などの元ネタが判る訳は有りませんから、それも仕方のない事なのですが。
しかし、それにしても妙な熱さですね。何故に、この山はこんなに熱いのでしょうか?
俺は、汗と湯気を多量に含む事により、額にへばりついて不快な髪の毛を掻き上げながら、少し歩みを止めて周囲を見回してみる。
う〜む。延々と岩ばかりがゴロゴロとしている景色が続く、中学生の時の修学旅行で行った、なんちゃら地獄とか言う場所の雰囲気とそっくりなんですけどね、ここは。
「なぁ、タバサ。ここには有毒ガ
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