無印編
第二十話 裏 後 (クロノ、レイジングハート、リンディ、なのは)
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きい。
つまり、強くなりたいと思っても、どこを? どうやって? どうやって? という具体性がないのだ。強さの定義は千差万別。つまり、あまりに漠然とした願いであるが故にジュエルシードは正確に発動せず、おおよそで魔法回路が発動してしまう。暴走するのももっともだ。
ノイズというのは、思考の多様性だ。願いをこめている間、そのことだけを考えているとは限らない。その願いとは別の思考がノイズとなり、別の方向性に発動する原因となるのだ。故に猫などの獣の本能に近い単純な思考をした動物であれば、正確にジュエルシードが発動する可能性は高い。
よって、レイジングハートは己の中にジュエルシードを内包する。内包されたジュエルシードはレイジングハートの中で動力部のような働きをする。次元震すら起こせるほどの魔力を使えるようになるのだ。なぜなら、いくらインテリジェンスデバイスであり、AIが組み込まれ人間のように受け答えしようとも、突き詰めてしまえば、機械なのだ。
よって、人間のようにノイズや漠然とした思考はない。物事は正確にかつ単一にジュエルシードに願いという形で組み込まれ、ジェルシードはその命令によって魔力を供給する。この場合、なのはのリンカーコアに供給するのだが。
さて、レイジングハートはジュエルシードを己の中に組み込みながら、組み込んだ後をシミュレーションした結果、困ったことが起きた。レイジングハート自身に困った原因があるわけではない。原因はなのはだ。
現状、なのはの力量はほぼ限界と言ってもいい。いや、鍛えればまだまだ伸び白はあるだろうが、現状の体格、および体力等を鑑みると今の状況がベストなのだ。つまり、ジュエルシードから供給することができる魔力は無駄、いや、それどころか、なのはの身体に無理な負担をかけるだけにならない。
しかし、それでは、宝の持ち腐れになってしまう。せっかくレイジングハートが使える魔力がまったくの無意味になってしまう。それではダメなのだ。だから、レイジングハートは解決策を検索し、見つけた。
つまり、耐え切れないなら、堪えられるようにすればいいだけの話だ。
魔力は有り余るほどの存在している。ならば、有り余った魔力の一部をなのはを強化するために使う。その方法はユーノが使う変身魔法を応用して、成長させたように見せかけ、ジュエルシードからの魔力に耐え切れるようにする。そのためには、今の年齢のままでは不都合が生じるので、最盛期である二十歳前後が最適であろうとレイジングハートは予想した。
そうと決まれば、レイジングハートは早速行動する。なのはの現在のデータから最盛期であろう二十歳前後の身長等を予測。それを変身魔法のデータとして入力する。ついでに、それらは、ジュエルシードを使ったモードを発動したときに自
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