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リリカルってなんですか?
無印編
第二十話 後
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なのはちゃんの傍にはいられるのだから文句は言わないことにしよう。

 許可をもらえれば後は行動あるのみだ。今日は、家に帰るつもりで家を出てきた。なのはちゃんに付き添うとすれば、今日は帰ることができないだろう。ならば、一度家に連絡するべきだ。それに僕が着ている服はまだ制服だ。着替えも必要になるだろう。連絡のついでに一度帰ろうかな。

 僕の出した結論だが、恭也さんたちも同様だ。なにより、恭也さんは今日の結果を士郎さんたちに報告しなければならないだろうし、なのはちゃんのことも報告しなければならないだろう。もしかしたら、僕よりも大変かもしれない。

 そんなことを考えていた矢先、僕たちが話し合いをやっている部屋に入ってくる人影が三つあった。一人は、ユーノくん。一人はエイミィさん、そして、最後の一人は意外な人物だった。

「失礼します」

 その先頭に立っていたのは、黒いズボンとシャツを着たクロノさんだった。なのはちゃんと同じように救護室に運ばれたはずなのだが、もう目が覚めたのだろうか。

「クロノさん、大丈夫なんですか?」

「ああ、魔力ダメージだけだったからね。身体はなんともないんだが、魔法を使うことは、ちょっとの間、無理そうだ」

 クロノさんは苦笑いしながらしれっと答えたが、中身を吟味してみると、それは意外と大変なことのように思えた。魔法を使うことができないって、大げさなことなんじゃ。なのはちゃんの友人としては責任の一端を感じてしまうのは僕が日本人だからだろうか。僕はその罪悪感に耐え切れず、クロノさんに頭を下げた。

「すいません。まさか、なのはちゃんがあんなことになるなんて……」

「気にしないでくれ。あんなことは誰も想像できなかったさ」

 先のことは、クロノさんの中では既に割り切ったことらしい。本当に気にした様子がないように笑っていた。それを見て少しだけ安心する。もしも、引きずっていたりしたら、どこか大変な事態につながりそうな気がしたからだ。

「それよりも、君にユーノが用事があるらしいぞ」

「え?」

 クロノさんに促されて、指を指された方向を見てみると、申し訳なさそうにユーノくんが立っていた。

「どうしたの?」

「うん、少しショウに手伝って欲しいことがあるんだ」

「手伝って欲しいこと?」

「うん、ちょっとね。ここじゃ、説明できないからちょっといいかな?」

 ジュエルシードの件なら今の段階では、時空管理局が携わるはずだ。魔法に関しても、今は魔法が使えないクロノさんならまだしも、僕のお師匠様とも言えるユーノくんに対して僕が手伝えることは殆どないはずなのだが。だが、僕が考えたところで、頼みごとが分かるわけもない。そもそも、ユーノくんが無理難題を言ってくるとは思えないし
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