第六十九話
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ちらかと言えば巻き込まれ系だ」
「だな」
「だから、責任を取ってForceまでの十年を管理局に従事して過ごせと言うのも違うだろ?」
stsを知らなければ改変されたA’sまではそんなに悪い話じゃないしな、とファート。
「確かに。
やったことの責任を取るってどういう事だろうな?大体俺らが知っていることも、物語として取り上げられた一部でしかない訳だ」
「そ。つまり、語られていないがフェイトやなのはが管理局にあのタイミングで入局したからこそ助けられた人もいるはずだ」
「そうだな。この世界の彼女達も獅子座さんが関わったとは言え、自分の意思でその未来を選んでいる。俺達がこの先に起こることをある程度知っているとは言え、その未来を彼女達に選ばせる権利は無いよ」
確かにな、と深板。
「だから俺はForceを教えなかった事は正しかったと思いたいね。アオさんに責任の全てが取れるわけじゃない…と言うか、厳密にはそんな責任は無いはずだしね」
そうファートが纏める。
「起こるはずだった未来から外れてしまったからと言って、責任を取れと言われたら、未来は自分の手で掴む物だと言う希望すら無い世界になってしまうからな」
そう納得する深板。
「まぁ俺らが出来ることは獅子座さんの相談に乗ってやることくらいだな。…っとそれよりも」
「なんだ?深板」
「なんだか獅子座さんから話を聞くとかなり面倒な事になっているし、俺達はオリ主でなくて本当に良かったな」
「ああ…それは俺もそう思う」
さて、十分に休んだ所で団長から声が掛かった。
「おーい、深板にファート、向こうに卓球台があるんだが一緒にやろうぜ」
「行くか」
「ああ、行こうか」
そう言った二人はリクライニングから立ち上がり、卓球台へと駆けて行った。
◇
シリカを現在間借りしている家まで送り届け、家に帰るといつもの家族会議。
議題はついさっき判明したもろもろの事情についてだ。
もちろんソースは適当に誤魔化したがソラだけは誤魔化せなかった。
他の転生者からの情報だと念話で返事をして家族会議を続ける。
全てを話し終えてから母さんが言った一言。
「あーちゃんはどうしたいの?」
…俺がどうしたいか?
「そうだよ、まずはお兄ちゃんがどうしたいか。わたしたちの事はそれからだよね」
「そうだね、なのは。アオがどうしたいのか、わたしも聞きたい」
なのはとフェイトが母さんに同調した。
「そうだね。アオは誰を助けたいの?」
そう最後にソラが問う。
誰を助ける?
だが、俺はこの世界の彼らには会ったことがある訳ではない。
関係ないと言ってしまえば何も関係は
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