第六十九話
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いっぱい彼女に与えてあげることが出来るだろう。
今、この状況でキャロちゃんを引き取るとか言う話しを出しても周囲の同意は得られず、ただ混乱を招くだけだ。
だから、キャロちゃん。
もうしばらくだけ我慢してね。
side out
数日、キャロの家に厄介になりつつ、キャロの案内で近くの草原やら湖に行って一緒に遊んだ。
その内にキャロとの距離も段々近づいて、帰る日が来たときは寂しさを覚えるほどだった。
「世話になったね」
「いいえ、わたしも楽しかったです」
俺の感謝の言葉にそう返したキャロ。
「キャロちゃん、泊めてもらったお礼にこれを上げるわ」
「なんですか?」
母さんがキャロに手渡したのは一つの巻物だ。
「この先の生活で困った事が起こったらその巻物を開いて。きっと私達の所まで来れるから」
「え?」
「困ったときは頼ってもいいのよ。少しは周りに甘えることも覚えなさい」
そう言って押し付けるように巻物を渡した。
キャロに渡した巻物は逆口寄せの術式が書き込んである。
開けば一瞬にして御神家のリビングに転送されるはずだ。
「それじゃ、キャロも元気で」
「はい、ソラさんも。この数日すごく楽しかったです」
ソラが別れの挨拶を口にする。
それを皮切りにフェイト、なのはと続き、別れの挨拶を終えると、俺達は第六世界を後にした。
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