第六十九話
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オフ会も宴もたけなわと言う時、俺は聞きたいことがあると、深板とファートを呼んで、少し席を奥へとズラした。
丁度彼らの喧騒でこちらの会話も聞き取れないだろう。
「それで、俺達に聞きたいことって?」
そう深板が問いかけた。
「『リリカルなのは』について少し聞きたいことがあってね。あの作品っていくつタイトルがあったっけ?」
二人は何をバカな事を聞いているのかと言う表情を浮かべたあとにファートが答えた。
「無印、A’s、stsにVivid、後はForceだろ?」
うわぁ…結構作られていたんだな。
て言うかstsってなんの略だろう?
「そんなにあるんだ…」
「獅子座さんはどこまで知っているんです?」
深板が俺に聞いた。
「A’sまでだな」
「え?以前シリカ嬢にキャロのバリアジャケット型の防具をプレゼントした時、元ネタを知っていましたよね?」
「ああ、その事か…すこし長い話になるが、聞いてくれるか?俺が関わったことで変更された過去と、今までに経験した事を」
真摯な顔つきでコクリと頷いた二人を見て俺は話し始めた。
まず来るはずのユーノが現れず、エル…えーっと、エルグランドと言う恐らく転生者であろう介入があった事。
もろもろの事情が重なってフェイトは記憶喪失のまま家が引き取った事、結局プレシアさんは救わずに原作どおり虚数空間に落ちていった事。
その後現れたエルグランドの暴走で平行世界の未来へと飛ばされた事と、そこで知り合った人たちの中にキャロが居た事。
何とか帰還した後、エルグランドとの再戦、及び相手の逃走。
闇の書事件は穏便に解決し、その結果ツヴァイは生まれていないが、八神一家は今はミッドチルダでグレアム提督のやっかいになっている。
なのは達は管理局員にはならず、嘱託資格すら持っていない事等。
そう言えば俺が昏睡から覚めた後にソラから、はやてが管理局入りしたと聞いたとも彼らに話した。
「取りあえず、これだけは最初に言わせろ」
そう言った深板はファートと呼吸を合わせたように絶叫する。
「「オリ主爆発しろっ!」」
ごめんなさい…
しばらくして落ち着いた二人は、俺になのは達の年齢を聞き、なにやら二人だけでぼそぼそと話し合った後、要点を纏めたようで、話しだす。
「取りあえず獅子座さんは誰を救いたいの?」
その深板の言葉はとても思慮深い響きだった。
「俺が危惧しているのはヴィヴィオの事だ。なのは達があの未来をたどらないと言う事はヴィヴィオはどうなる?」
誰かが助けるのか、それともゆりかごとともに蒸発するか。
違う未来だが関わってしまった彼女を救えないのは心にシコリを残す。
…まあ、リ
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