『自己紹介と+α』
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「さて、では自己紹介でも始めましょうか。そうですね、廊下側の人からお願いします」
指名を受けて、廊下側の一番前の席の生徒が立ち上がった
「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる」
コイツは俺の親友の一人で、特に声真似は上手い。
因みに、容姿から女子と判断する奴がいるらしいが、れっきとした男なので勘違いせんように
「……土屋康太」
別名、ムッツリーニ(寡黙なる性識者)と呼ばれている男で、ムッツリ商会を営む親友其の二でもある
◇
ある程度順番が回り、次はこのクラスを見渡す限り唯一の女子生徒である生徒
「島田美波です。海外育ちで、日本語は会話はできるけど読み書きが苦手です。あ、でも英語も苦手です。育ちはドイツだったので。趣味はーー
スポーツ万能で以外に家庭的な感じがする子だな。趣味は料理だったりするのかねぇ?
ーー吉井明久を殴ることです!」
予想の180°反対を行きやがったよ!?俺の期待を返せ!
「はろはろ〜」
その言葉に明久は反応し、明久の視線に気づいた彼女は笑顔で手を振った
「あぅ…島田さん」
「吉井、今年もよろしくね」
明久は彼女に苦笑いしかできていなかった
そして、明久の番がやってきた
「――コホン、えーっと、吉井明久です。気軽に『ダーリン』って呼んで下さいね♪」
『『『ダァァーーリィーーン!!』』』
「―――失礼、忘れて下さい。とにかくよろしくお願いします」
明久、先程のことがあってまだ学習しないのか?
「次、東條くんお願いします」
「うす」
福原教諭の指名を受け、軽い返事で返した
「えーっと、東條深羅だ。キング・オブ・ハートの称号を持つ、フツーの高校生だ」
『『石破天響拳!!』』
「良く知ってるな? ま、称号は嘘だが、これからよろしく頼む・・・最後に男子生徒諸君に質問だーー
人間の三大欲求は?
『肉欲! 愛欲! 性欲!』
よろしい! んじゃよろ〜」
俺の紹介が終わった直後、ガラッ と戸が開き1人の女生徒が入って来た
「あの、遅れて、すいま、せん…」
その声と共に現れたのは、ふわふわしたピンク色の髪、優しさが雰囲気として現れたような容姿をした少女。そして、本来此処に居る筈のない生徒だった
「丁度良かったです。今自己紹介をしているところなので姫路さんもお願いします」
「は、はい!あの、姫路瑞希といいます。よろしくお願いします」
全員の表情はその可愛らしさに魅了された訳でもなく、ただただ驚きに満ちた表情で固り、そのまま硬直していた
俺と飛鳥、雄二と明久以外は
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