第35話 張り巡らされた罠
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いなく6人の『仮面ライダー』の姿が其処にあったのだ。
***
「み、皆…無事か?」
「全員…じゃ、ないけど…大丈夫」
四人は無事に転移できた事を確認する。其処に居たのはフェイト、アルフ、ユーノ、クロノの4人であった。なのはとダブルライダーの姿は何処にもない。転移の際に逸れてしまった為だ。
「なのは達…大丈夫かなぁ?」
「心配だけど今は探してる余裕がない」
手厳しいようだがクロノの言う通りだ。今の自分達には時間がない。急ぎ時の庭園の中に収められているジュエルシードを封印し、その中に居るプレシア・テスタロッサを救出しなければ手遅れになってしまう。
「皆さん、すぐにジュエルシードのある場所まで行きましょう! 私が案内します」
フェイトが進言する。この時の庭園では土地勘のあるフェイトが頼りになる。
「頼む、テスタロッサ! それで、その場所は何処なんだ?」
「多分、玉座にある。其処にきっと母さんも居る」
「それじゃ決まりだね、すぐに玉座に行こうよ。そんでなのはや本郷達も探そう」
これで決まりだ。なのは達の捜索の前にまずジュエルシードの封印とプレシアの救出が先決となる。四人は急ぎ玉座へ向う為通路の中を走った。
途中戦闘の影響でか床が抜けており下の不気味な空間が丸見えであった。
「皆気をつけるんだ。この下は虚数空間になってるから落ちたら一巻の終わりだよ」
「うへぇ、気をつけようっと」
抜けた床に気をつけながら四人は先を急ぐ。確かに危ないが尻込みしている場合じゃない。
「もうすぐだよ、あの扉の向こうが玉座になってる!」
四人の行く先には巨大な二枚扉が存在していた。大きさ的に成人男性の2倍はある。四人は扉を開き中に入った。中には確かに玉座が其処にあった。そして、其処には15個のジュエルシードと、プレシア・テスタロッサの姿があった。
「母さん!」
フェイトは安堵したかのように叫んだ。母は無事だった。それにジュエルシードも。どうやら間に合ったのだろう。早く彼女を連れ出し此処を離れなければならない。
「フェイト、来たのね…今丁度貴方に会いたいと思っていた所なのよ」
「母さん…」
その言葉は何よりも嬉しかった。今まで厳しかった母親が自分に笑顔を振りまいてくれている。それが何よりもフェイトには嬉しかったのだ。思わず持っていたバルディッシュを放り捨てて母プレシアに抱きつくフェイト。微笑ましい光景であった。
だが、その言葉には何か毒々しい物が感じられた。まるで、何かドス黒い何かが潜んでいるような。
「母さん、此処はもう危ないよ。すぐにアースラに逃げよう! アリシア姉さんも一緒に」
「あら、アリシアの事を知ったの?
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