第五話 レベル確定と厄介事
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能力者になれるのだが、やはり能力に制限は掛けるつもりかね?」
「そうですねー、俺が学園都市一番の能力者になったとして、次の世界に飛ばされて俺が居なくなった時、対処に困りませんか?」
もし俺がレベル5認定されたとして、8人目のレベル5が誕生したとなれば学園都市内では相当大きなニュースになるはずだし、その8人目のレベル5が消えたとなれば更に大きなニュースとなってしまう可能性も高いと思う。
「あまり困るとは考えていないのだが……だが、無理強いはするまい。それなら君の能力はサイコキネシスのレベル4で認定しておくことにしよう」
「ありがとうございます」
そう返事をすると、取り敢えずパラメーターを元に戻しておく。
「しかし、能力強度を自由自在に変更できるなどと、全くのチートだな」
「自分では普通に使ってるんで自覚はないんですけど、改めて考えてみるとチートってこういうことを言うんですよね」
アレイスターの言葉に、本来のチートってこういうことを指すんだったなーと思いながら答える。そこへ脱力しきった感じの土御門さんが聞いてきた。
「本当にお前さんは何者なんだにゃー?」
「来る時にも言いましたが、別の世界からやってきた次元転移者です」
いつも寝ている間に世界を転移させられるので、俺が新しい世界に現れた瞬間を目撃されることもあり、その時の説明のためにいつの頃からだったか覚えてないが、俺は自分を次元転移者と称するようになっていた。
「やっぱりそこはウソではないんだな」
俺が至ってまじめに答えると土御門さんもシリアスモードになっていた。
「ええ、それに剣と魔法の世界に居たのも事実ですよ」
「なら、剣とか魔法も扱えるのか?」
「もちろん、このチート能力のおかげで大概のことは問題なく出来ますから」
「一つ忠告しておく、魔法はつか……」
「土御門」
俺と土御門さんの会話にアレイスターが割り込んでくる。
「魔法が使えるというなら、この場で見せてもらいたいと思わないか?」
「アっ……アレイスターっ!!」
土御門さんがアレイスターに向かって叫ぶ。まぁ、血管が破裂するようなことをさせようとしているのだから、土御門さんが叫ぶのも分からなくはない。俺としても血管が破裂する可能性を完全に否定することは出来ないので、全く不安がないと言えばウソになる。だが、それでも俺には何となく大丈夫という確信があった。
「じゃー、いきますよー」
「お……おいっ!」
土御門さんが慌てて止めようとするが、俺はそれを無視して無詠唱で魔法を発動させた。
「ライティング!」
対象は土御門さんに向けた俺の掌、持続時間ゼロ、最大光量……はさすがに怖かったので
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