第34話 時の庭園の決戦
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た。時の庭園に乗り込む。その気持ちで一杯だったのだ。
「皆……有難う……本当に有難う……」
「おいおい、これから最後の戦いに挑もうってのに泣き顔じゃ締まらないよぉ。此処はビシッと決めなくちゃ。女の子は泣き顔より笑顔の方が映りが良いからね」
言いながらシャッターを切る一文字。彼なりの励まし方なのだろう。少々屈折してはいるが。
「うん、御免なさい……私、母さんを助けたい。皆の力を貸して下さい!」
『喜んで!』
フェイトの頼みに全員が一斉に答える。それを見届けていたリンディも頷く。
「話は纏まったみたいね。それじゃ早速突入作戦を開始するわ。甲児君はマジンガーZに乗って周囲の敵を迎撃して頂戴。なるだけ時の庭園のダメージを抑えるようにね。その間に残りのメンバーが庭園内に突入してプレシア・テスタロッサを確保して脱出。それと同時にジュエルシードの封印もして貰います」
うっかり忘れる所であったがあの中には15個のジュエルシードが存在している。もしそれが全て暴走しよう物なら次元崩壊は間違いない。その前に全て封印しなければならないのだ。
何とも大変な作戦でもあった。
「なぁに、これだけヒーローが揃ってるんだ。楽勝だろう?」
「楽観的なのは良くないが、それも一理有るな」
相変わらず一文字のノリは軽い。しかしこの緊迫した状況で彼の発言は有り難い所がある。皆の緊張を解してくれるからだ。
「そう言えばよぉ、マジンガーであの空間の中って戦えるのか?」
「魔導師では戦えないけど、質量兵器であるマジンガーなら問題ないわ。安心して戦って大丈夫よ」
「それを聞いて安心したぜ。見てろよDr.ヘル! 今日こそてめぇに引導を渡してやるぜ!」
甲児が何時になく燃えていた。彼にとってもこれが因縁の決着だったのだ。
Dr.ヘルと機械獣軍団。まさか此処に来て彼等と決着を付ける事になるとは夢にも思ってなかった。だが、目の前に居る以上決着をつけるべきである。
「直ちに作戦開始! マジンガー出撃と同時に皆を庭園内に転送。その後艦砲射撃を開始します。但し、時の庭園に当てないようにね」
こうして、作戦が開始された。一人格納庫に向った甲児はマジンガーに乗りアースラから飛び立った。目の前にはまだ数多くの機械獣が居る。更にそれと同じ位の鎧甲冑の敵が居る。始めてみる敵だった。
「な、何じゃぁあの敵は?」
「それは傀儡兵と言うわ。それら全ては時の庭園の魔力を使って動いているの」
「つまり操り人形って訳か、だったら話は早い!」
そう言うなりまず目の前に居た傀儡兵の一体を殴り倒し、その手に持っていた両刃の剣を奪い取る。それを両手に持ち猛然と切り込んでいった。
「退け退け退けぇぇ! マジンガーZと兜甲児様のお通
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