第34話 時の庭園の決戦
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んて考えてもなかった事だよぉ」
「本来なら貴方達は拘束対象なんでしょうけど、この状況だとそうは言ってられないからね。それに、証拠が2,3点紛失する事は良く有る事だし…ねっ」
アルフとリンディが楽しそうに会話している。しかし、内容は上層部に聞かれたら明らかに不味そうな内容でもあった。
本来フェイトとアルフはどうやら管理局の法律に引っ掛かっているらしく拘束しなければならないようだ。しかし地球で起こっていた超常現象鎮圧に一役買ってくれた礼としてその件はリンディ自身が不問としてくれたのだ。よって二人が罪に問われる心配はなくなった事になる。
まぁ、罪と言える事を大してしてないので当たり前なのだが。
「それにしても…クロノ〜〜〜! 本当に良く無事に帰って来てくれたわねぇ〜〜〜。お母さん本当に嬉しいわぁ〜〜」
「か、母さん……見てる! 皆が見てるから!」
回りの視線などガン無視で今度はリンディがクロノを思いっきり抱き締めた。顔を胸元に押し込んで目一杯愛情を込めて抱き締めてる辺り親子を感じさせられる。
クロノ自身は凄く恥ずかしそうだが、何故か引き剥がそうとはしない。彼自身もまた母親に再会出来たのが余程嬉しかったようだ。
「あ〜〜〜、良いなぁ〜〜。クロノの奴ぅ。俺もリンディさんの胸の中に抱かれたいなぁぁ〜〜〜」
ふと、甲児がそんな言葉を漏らす。そして再び冷めた目線で見られる甲児。最早これは御馴染みと言った光景でもあった。
そんな楽しい送別会を打ち破るかの如く、突如けたたましい警報が鳴り響いた。
「艦長! 大変です。時の庭園が何者かに襲撃されています!」
「え……」
局員のその言葉を聞いた途端、フェイトは青ざめて持っていたコップを落としてしまった。落としたコップは床に激突し、粉々に砕け散った。
***
時の庭園の周囲を機械獣軍団と鎧騎士の軍勢が激しい抗争を繰り広げていた。その闘いは熾烈であり、両者とも激しい激闘を繰り広げていた。両者の力はほぼ互角であり中々決着が見えない状態でもあった。
その場所に今、アースラは転移してきた。
「な、あれは機械獣! でも、何でこんな所に奴等が!」
全く予想外であった。まさかDrヘル一味が時の庭園の場所を嗅ぎつける事が出来るだなんて。しかし一体何故?
「もしかして、私達が転移した時の余波を探知して…」
フェイトはあの時咄嗟にとは言え時の庭園に転移したのは失敗だったと正直後悔していた。そのせいで今目の前の結果を招いていしまったのだから。
「今更後悔してても仕方ない。このままでは時の庭園が危険だ!」
「そうだった。あそこにゃフェイトのおっかさんが居るんだ! すぐに助け出さねぇとやばいぜ!」
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