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スーパーヒーロー戦記
第34話 時の庭園の決戦
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にあしゅら男爵とブロッケン伯爵の二人は跪いた。
 その時、時の庭園の壁が盛り上がってきた。盛り上がりは徐々に形を成し、やがて巨大な人の姿を成していった。
 嫌、只の人じゃない。分厚い鎧甲冑を纏った西洋の騎士を思わせる風貌をしていた。手にはそれぞれ武器を持っておりその大きさは皆機械獣と同じ位はある。

「Dr.ヘル! 時の庭園から多数の敵が出て来ました!」
「ふん、このワシに挑むと言うのか? 愚かしい。機械獣軍団よ、邪魔する者は一人残らず破壊しろ! 草の根一本残さず蹴散らすのだぁ!」

 Dr.ヘルがバードスの杖を掲げて叫ぶ。杖の先端が輝き外に居た全機械獣軍団がその命令を受け取ると即座に攻撃が開始された。
 飛行要塞ブードを中心に夥しい数の機械獣軍団と時の庭園を中心にした騎士甲冑軍団の激しい抗争が勃発した。





     ***




「それじゃ、ジュエルシードを全部集めきった記念とフェイトちゃん達のこれからの幸せを祝ってぇ…乾杯!」

 ジュースの入ったカップを片手に甲児が音頭を取る。それに合わせて皆が持っていたカップを掲げ上げる。真ん中には大きなテーブルが用意されておりその上には簡素だが食べ物も用意されている。それを皆で囲み摘みながら楽しくワイワイ騒ごうと言う事らしい。

「あ〜あ〜、どうせなら俺は酒の方が良いんだけどなぁ」
「文句を言うなよ一文字。今回はちょっとした思い出作りなんだ。それに俺達はまた地球で戦いが待っているんだ。本当に平和になった時には一杯付き合ってやるよ」

 ジュースに不満を漏らす一文字とそんな一文字の肩を叩きながら同じようにジュースを飲む本郷。

「よぉユーノォ、折角久しぶりに彼女に会えたんだしよぉ、この際一思いにアタックしてみたらどうだぁ?」
「こ、甲児さん! ぼぼぼ、僕は別になのはと其処まで行ってる訳じゃ…」
「う〜〜〜ん? 誰も一言もなのはとは言ってねぇだろう? なのに何でなのはって名前が出るんだぁ〜〜? もしかして意識してるんじゃないのかぁ〜〜〜」

 ジト目でユーノを見ながら首根っこを掴んでる甲児。巧みな心理戦に追い込まれた為にユーノはどうやら墓穴を掘ってしまったようだ。すっかり顔を真っ赤にして硬直しているユーノを見て楽しそうに微笑んでいる甲児。
 その横ではなのはとフェイトが楽しそうに話していた。

「これで暫くのお別れだね。フェイトちゃん」
「うん、でもずっと会えない訳じゃないよ。手紙も書くよ、絶対に書く!」
「私も書くよ! それで、また何時か会って、今度は私の友達も一杯紹介するね」

 何とも女の子らしい会話をしている。見てて微笑ましい風景でもあった。

「いやぁ、本当にあんた達には世話になったよねぇ。まさかあの管理局と手を組むな
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