第34話 時の庭園の決戦
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手に回る事となり窮地に立たされていた。
しかし、全てのジュエルシードを封印したお陰でその影響も消え去り、同時に転移魔法も復活した事となる。これによりなのは達はまたアースラに戻る事が出来るし、自分もまた時の庭園に戻れる。
苦労が実った瞬間でもあった。
「今の、クロノ君から?」
「そうだけど…なのはは会った事あるの?」
「うん、前に一回だけね」
それは甲児と共に光子力研究所へマジンガー強化の為に向かった際の事だ。あの時は彼が追っていたドロシー・アンダーソンがまさかぺダン星人のロボットだとは気づかず互いにぶつかりあってしまったが、すぐに和解した。
その後は何も告げず何処かへ行ってしまったので行く先が分からなかったのだが、まさかフェイトと知り合っていたとは以外であった。
「それより、レーダーや転移魔法が使えるようになったんでしょ?」
「うん、これで帰れるよ……」
そう言った後、フェイトの顔が暗くなった。帰れる、それは即ち二人の別れを意味している。もうジュエルシードを集め終わった。これでもうこの地球に留まる必要はない。となれば後はなのはとはお別れしなければならない事になる。
そう思うと何処か寂しさを感じてきた。
「そっか、フェイトちゃん帰っちゃうんだね…でも、また何時か会えるよね」
「……勿論だよ、絶対にまた来るからね!」
互いに手を硬く握り合って再会を誓う二人の少女。例え離れ離れになっても永遠に合えない訳ではない。きっと何時か会える。
その想いが二人を繋いでいたのだ。
***
地球の何処かにあるエーゲ海に浮かぶ絶海の孤島。バードス島。その地下にある研究施設の中で幾体、嫌、幾十体、幾百体もの機械獣達が並べられていた。
「Dr.ヘル! 遂にこれだけの機械獣を揃えられた事をこのブロッケン伯爵、誠に嬉しく思います」
「うむ、あの時、貴様が取り逃がした魔導師の居た地点を調査した結果ワシは奴等が逃げ出した場所を見つけ出した。そしてワシはこれだけの大軍勢を引き連れていける大型転移装置を完成させた! これを使えばこのバードス島ごと転移させる事が出来る」
「しかしDr.ヘルそんな事をすればこのバードス島は使い物にならなくなる危険性が…」
隣で跪いていたあしゅら男爵が危険性を訴える。しかしそれに対しDr.ヘルは鼻で笑っていた。
「フン、もうこの様な島などに用はない。転移したと同時にバードス島を例の場所にぶつけるのじゃ、その後に機械獣全軍を結集してでの総攻撃を開始する」
「総攻撃…それは一体何処なのですか?」
「以前二人の魔導師が逃げ延びた場所。その場所の名は……時の庭園」
***
ウルトラ警備隊
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